...パルプ(どろどろしたもの)を細かい馬毛の篩を通す...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...婆さんはその粉を篩(ふるい)にかけて粕(かす)を除(と)り...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...それで最も目立つ色彩をしていながら無事に敵の襲撃を免れて生き遺ることのできるような優秀な個体のみが自然淘汰の篩(ふるい)にかけられて選(よ)り残され...
寺田寅彦 「柿の種」
...真実と虚飾とを篩ひ分ける感情基底を失はずしてあることが既に問題なのである...
中原中也 「感情喪失時代」
...頭(かしら)も胸も革(かわ)に裹(つつ)みて飾れる鋲(びょう)の数は篩(ふる)い落せし秋の夜の星宿(せいしゅく)を一度に集めたるが如き心地である...
夏目漱石 「薤露行」
...それで土(つち)を篩(ふるひ)にかけてよく探(さが)さなければなりません...
濱田青陵 「博物館」
...「口まがり」が一番先に篩の傍に寄つて行つた...
牧野信一 「池のまはり」
...また辯證法に於て論理的なるものと然らざるものとを篩ひ分けようとする試みも...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...別に篩の中へメリケン粉を大匙五杯にベーキングパウダー即ち焼粉(やきこ)を大匙一杯入(いれ)て篩出(ふるいだ)します...
村井弦斎 「食道楽」
...そしてけさ梅が綺麗(きれい)に篩(ふる)った灰を...
森鴎外 「雁」
...牡猿(篩を取り卸す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(a)先生は若様に何事も篩(ふるい)にかけるよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...軒を並べた待合の中には今時小女が門口へ持ち出した火鉢の灰を篩(ふる)うているのがある...
矢田津世子 「神楽坂」
...「とす」とか(これは(とおし)の意で篩(ふるい)のこと)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...最後に篩の上になる屑籾のことなのである...
柳田國男 「食料名彙」
...篩のまだ精巧で無かつた時代には...
柳田國男 「食料名彙」
...粉をふるう時に篩に残る荒い粉のことで...
柳田國男 「食料名彙」
...穀倉の中の土まで篩(ふるい)にかけてつないで来た奉行の苦心を聞くと...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索