...靴箆(くつべら)じゃありませんか」中村係長が頓狂(とんきょう)な声を出した...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...一枚の小型の象牙色(ぞうげいろ)をしたセルロイド製のありふれた靴箆である...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...靴箆を入念に検査した...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...こちらへ来て下さい」博士は靴箆を持って...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...バルベニ氏はずぼんのポケットに洋銀の靴箆(くつべら)を入れているのが動くたびにはっきり見えた...
谷譲次 「踊る地平線」
...「箆棒様(べらぼうさま)...
中里介山 「大菩薩峠」
...酒だけ強いのは御前(おまえ)だろ」「箆棒(べらぼう)め...
夏目漱石 「草枕」
...小野さんは竹箆(しっぺい)でぴしゃりと頬辺(ほおぺた)を叩(たた)かれた...
夏目漱石 「虞美人草」
...箆棒(べらぼう)め...
夏目漱石 「坑夫」
...要するに箆棒です」田口の性格に対する松本のこういう批評を黙って聞いていた敬太郎は...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...箆深(のぶか)く突っ立っているだけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いよ/\箆棒だな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その大箆棒といふのは」「ちよいと良い男でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箆棒奴(べらぼうめ)! どうして飲めるんだい!」が...
葉山嘉樹 「セメント樽の中の手紙」
...そんな箆棒(べらぼう)なすっ頓狂な...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...」姉は箆をひきながら...
横光利一 「悲しめる顔」
...箆(へら)と指のあたまで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「――箆(へら)の痕(あと)を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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