...こうして命辛々(からがら)で辷ったり泳いだりしているくらいだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...足利尊氏が命辛々(からがら)逃げたあともここを去ること遠くはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...秋月九十郎は命辛々(からがら)逃げ廻りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...命辛々(から/″\)逃げ出した」「怪我は無かつたのか」「元結を切られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...命辛々(から/″\)逃げ出して居る外に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...命辛々逃出したり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いよいよ悪象ファッツに走り懸ると彼奴(かやつ)今吐いた広言を忘れ精神散乱して杼も餅も落し命辛々(からがら)逃げ走る...
南方熊楠 「十二支考」
...そこで小僧はエムプレス・チャイナの給仕服(ユニフォーム)のまま生命辛々(いのちからがら)の手提籠(バスケット)一個(ひとつ)を抱えて税関の石垣の上でワイワイ泣いているのを...
夢野久作 「難船小僧」
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