...よく見るとその黒い筍の頭の方には...
海野十三 「流線間諜」
...筍(たけ)の皮ぐるみそれらの御馳走と一緒に並べた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...・ひさ/″\もどれば筍によき/\六月十二日朝寝した...
種田山頭火 「行乞記」
...筍をひきぬいてきて煮る...
種田山頭火 「行乞記」
...裏の藪に――よその藪からうちの藪へ――によろりと筍が伸びてゐた...
種田山頭火 「其中日記」
...腹が空つては句も作れない、今日はあたりまへに三度の御飯を食べた、朝のお菜は筍、昼は胡瓜、晩は豆腐、これでも私には御馳走だ!今日の食費一金拾六銭 米麦代一金五銭 副食物代合計二十一銭、一食七銭也...
種田山頭火 「旅日記」
...よく帰りに淡竹の筍を沢山採って来た...
田山花袋 「新茶のかおり」
...罐詰の筍(たけのこ)の卵とぢなど食はした...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...この筍(たけのこ)め」提灯を引ったくって...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいてい「鍾乳石」や「石筍」が見られる...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...この筍を見てゐると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...縁側より筍を、大事にしておいでる...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...竹から生(は)える筍はこの上もない勢よく伸びるものですが...
牧野富太郎 「植物記」
...その筍(たけのこ)は筍のうちでも旨い筍だということであった...
正岡子規 「初夢」
...鳴雪選者吟(ぎん)のうちに時鳥(ほととぎす)鳴くやお留守の西の京麦寒き畑も右京の太夫かな筍(たけのこ)や京から掘るは京の藪(やぶ)とあるのは面白さうな句であるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...筍や竹材で一年三千圓くらゐ收入(みいり)があるとおばさんが云つた...
室生犀星 「京洛日記」
...その筍笠に赤い布片でもつけて目印にしてくれれば...
山本周五郎 「新潮記」
...生理や解剖だと切積(きりつも)った研究費で博士になろうと思っている筍(たけのこ)連中が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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