...それは筍だ...
竹久夢二 「砂がき」
...なかなか錦へ行く暇などはなかったのだ)行きつけの八百屋(やおや)の店で筍(たけのこ)と蚕豆(そらまめ)ときぬさやを少々買う...
谷崎潤一郎 「鍵」
...筍の皮包の鶏(かしわ)の肉をアルミニュームの鍋(なべ)へ移すと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...筍もをはりらしい三本をぬく(うち一本は隣地のを失敬!)ぬいて...
種田山頭火 「行乞記」
...藪を探して小さい筍二本貰つた...
種田山頭火 「其中日記」
...Jさんが筍をすぽり/\と切る...
種田山頭火 「其中日記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...その一つは寒竹(かんちく)の筍(たけのこ)である...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...一は筍(たけのこ)のよう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そんな筍(たけのこ)もあるかも知れねえが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうですか……もう二ヶ月以上にもなりますからねえ……男の子は手がかかるしねえ」与平は筍(たけのこ)を仕入れて来たと云って...
林芙美子 「河沙魚」
...その筍は味美なり...
牧野富太郎 「植物記」
...この祭いつも卯の花くだしにて鶯(うぐいす)も老て根岸の祭かな修復成る神杉若葉藤の花引き出だす幣(ぬさ)に牡丹の飾り花車(だし)筍(たけのこ)に木の芽をあへて祝ひかな歯が抜けて筍堅く烏賊(いか)こはし不消化な料理を夏の祭かな氏祭(うじまつり)これより根岸蚊(か)の多き(五月十八日)十○前にもいふた南岳(なんがく)文鳳(ぶんぽう)二人の『手競画譜』の絵について二人の優劣を判じて置いたところが...
正岡子規 「病牀六尺」
...筍※徐穿暗緑行...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...家苞(いえづと)には筍を多く賜わった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その筍笠に赤い布片でもつけて目印にしてくれれば...
山本周五郎 「新潮記」
...雨後の筍のような美しい節を揃えてそれぞれテーブルの上で競い立った...
横光利一 「旅愁」
...筍飯(たけのこめし)にすまし汁をそえた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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