...まるで黒い筍(たけのこ)を丸く植えたように見えた...
海野十三 「流線間諜」
...」「筍が廉いから今のうちに死にたい...
薄田泣菫 「茶話」
...「町淋し」と言い「雨の筍」と言い「貸家札」と言って...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...一齊に今年は筍を出してゐる...
竹久夢二 「砂がき」
...まだ大事さうに懐に入れてゐた筍の皮包を取り出すと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...・山はひそかな朝の雨ふるくちなしの花・子供が駈けてきて筍(カツポウ)によきりと抜いたぞ赤い花や白い花や梅雨あがり降つて降つていつせいに田植はじまつた・花さげてくる蝶々ついてくる石鴨荘即事草山のしたしさは鶯のなくしきり(改作再録)・酔へばはだしで歩けばふるさと・さみだるるやはだしになりたい子がはだしとなつて・なんとよい月のきりぎりす・はだかで筍ほきとぬく・竹にしたい竹の子がうれしい雨六月廿七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...てふちよがてふちよに・梅雨めく雲でぬけさうなぬけない歯で・雑草ほしいまゝなる花にして雑草しげり借金ふえるばかり・ゆふ風ゆうぜんとして蜘蛛は待つ・若葉から若葉へゆふべの蜘蛛はいそがしく・ふと眼がさめて風ふく改作・ひよつこり筍ぽつきりぬかれた六月十三日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...里芋と筍(たけのこ)の煮付け...
田山花袋 「田舎教師」
...筍が儲かるので、麦畑を潰して孟宗藪(もうそうやぶ)にしたり、養蚕(ようさん)の割が好いと云って桑畑が殖(ふ)えたり、大麦小麦より直接東京向きの甘藍白菜や園芸物に力を入れる様になったり、要するに曩時(むかし)の純農村は追々都会附属の菜園になりつゝある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
中谷宇吉郎 「赤倉」
...筍はうまくいきましたかな...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...筍は伸びて軒端に届き...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...筍を避け枯笹を踏んで四五間も進んでから振り返ると通つて来た竹籔が頭の上にあつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...カンチク(寒竹の意)と呼ぶ小竹も冬に筍が生ずるので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ウトウブキ・ウド・アザミ・蕨や筍までを其中にかぞへて居る...
柳田國男 「食料名彙」
...筍笠(たけのこがさ)をかぶった...
山本周五郎 「風流太平記」
...筍笠(たけのこがさ)が冠の悪口を云うようなもんです」「こいつ」と七十郎は腰を浮かした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――筍笠(たけのこがさ)を冠(かぶ)り合羽を着て...
山本周五郎 「柳橋物語」
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