...母筍(たけのこ)を食(しよく)し度(たき)由(よし)のぞみける...
芥川龍之介 「案頭の書」
...季節になると筍や竹材を積んだトラックが...
池谷信三郎 「忠僕」
...筍の塩漬や茴香豆(ういきょうまめ)の皿盛を取ることが出来る...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...まるで筍(たけのこ)のように地上に生え並んでいるのです...
海野十三 「怪塔王」
...筍といういたずらものがある...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...雨が降っている中に筍が生えているという意味であって「貸家札」という言葉からして単に貸家札そのものがブラ下っているというだけではなく...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...アンパンの袋と筍(たけ)の皮包を懐(ふとこ)ろに入れて戻って来て...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...――・夫婦で筍を掘る朝の音・桜の句を拾ふ吸殼を拾ふ(自嘲)四月十四日くもり...
種田山頭火 「其中日記」
...(自嘲自讃の言葉)×・どうやら霽れさうな草の葉のそよぐそよぐ・はれるよりてふてふは花のある方へ・ぬれててふてふのさがす花はある・はれるとてふちよがさかやさんがやつてきた・しげるがままの草から筍のびあがる・山のみどりの晴れゆく雲のうつりゆく×なぜに涙がでるのだろ――(私の小唄)――×梅雨出水・さかまく水が送電塔へ降りしきるさみだれのむかうから人かげは酒やさん×□藪蚊□鼠□油虫×・野心的...
種田山頭火 「其中日記」
...腹が空つては句も作れない、今日はあたりまへに三度の御飯を食べた、朝のお菜は筍、昼は胡瓜、晩は豆腐、これでも私には御馳走だ!今日の食費一金拾六銭 米麦代一金五銭 副食物代合計二十一銭、一食七銭也...
種田山頭火 「旅日記」
...どう云う因縁(いんねん)だろう」「あんまり下手だから一本負けたつもりだろう」「筍の真青(まっさお)なのはなぜだろう」「食うと中毒(あた)ると云う謎(なぞ)なんだろう」「やっぱり謎か...
夏目漱石 「虞美人草」
...筍も資力あらん者は...
福沢諭吉 「新女大学」
...鍬をかついで筍を掘りに行くこともあつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...その竹林中に威勢のよい筍が数本直立している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
......
三好達治 「一點鐘」
...生理や解剖だと切積(きりつも)った研究費で博士になろうと思っている筍(たけのこ)連中が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...二月の瓜の珍らしからぬ事は疾く書かれてゐるが「雪中の筍」ももう珍らしくはなくなつた...
横瀬夜雨 「春」
...天井と床は多数の巨大な鍾乳石と石筍で覆われ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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