...筍をひきぬいてきて煮る...
種田山頭火 「行乞記」
...・考へる人に遠く機械のうなる空・筍を掘るひそかな筍四月二十日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...……・さいてはちつてはきんぽうげのちかみち・たれかきたよな雨だれのあかるくて・もう暮れる火のよう燃える・竹の子のたくましさの竹になりつつ・によきによきならんで筍筍・親子で掘る筍がある風景です樹明君に・なんとよいお日和の筍をもらつた五月三日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...窓に近く筍二本、これは竹にしたいと思ふ、留守にTさんが来て抜かれては惜しいと思つて、紙札をつけておく、『この竹の子は竹にしたいと思ひます 山頭火』昨夜の酒は私にはよかつた、今日は昨日よりも落ちついて、そして幸福である...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...もう筍が店頭に飾られてゐる...
種田山頭火 「道中記」
...とにかくうすら寒い時候に可愛らしい筍をにょきにょきと簇生(そうせい)させる...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...午後筍買(たけのこか)いに隣村まで出かける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...例の金襖(きんぶすま)の筍(たけのこ)を横に眺(なが)め始めた...
夏目漱石 「虞美人草」
...筍は伸びて軒端に届き...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...このへんの山のなかで採れる筍(たけのこ)だの...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...筍を避け枯笹を踏んで四五間も進んでから振り返ると通つて来た竹籔が頭の上にあつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...すなわち食うべき蘆筍の場合のものを葭といい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この竹の筍が早く出て美味であるところから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...また筍(たけのこ)の蛋白質は他の野菜の蛋白質に劣れり...
村井弦斎 「食道楽」
...筍笠(たけのこがさ)が冠の悪口を云うようなもんです」「こいつ」と七十郎は腰を浮かした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...春になると筍が出る...
横瀬夜雨 「五葉の松」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??