...金(きんしょう)にある王氏の第宅(ていたく)へ...
芥川龍之介 「秋山図」
...果して兵火の爲に第宅は燒けて...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...「ここが桜痴(おうち)先生と末造君との第宅(ていたく)だ」と独語(ひとりごと)のように云った...
森鴎外 「雁」
...城内の家屋は皆井上家時代の重臣の第宅(ていたく)で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...曲りくねッたさも悪徒らしい古木の洞穴(うろ)には梟(ふくろ)があの怖(こわ)らしい両眼で月を睨(にら)みながら宿鳥(ねとり)を引き裂いて生血(なまち)をぽたぽた……崖下(がけした)にある一構えの第宅(やしき)は郷士の住処(すみか)と見え...
山田美妙 「武蔵野」
...何も都に第宅(ていたく)を構え左将軍なんていう官職はいるまい...
吉川英治 「三国志」
...庁(ちょう)ではなく曹操の第宅につづく南苑の閣だった...
吉川英治 「三国志」
...なお毅然としてある都門第宅の輪奐(りんかん)の美も...
吉川英治 「三国志」
...しばらく駿府(すんぷ)の家人の第宅(ていたく)にいたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...幕府の政庁も将軍の第宅(ていたく)も普請(ふしん)にかかっている間がない...
吉川英治 「新書太閤記」
...常にはひっそりしている第宅(ていたく)の地域ですら...
吉川英治 「新書太閤記」
...公卿の第宅(ていたく)...
吉川英治 「新書太閤記」
...痩せたる民の膏血(こうけつ)で作った第宅(ていたく)の見すぼらしさよ...
吉川英治 「親鸞」
...いかなる貴紳の第宅でも...
吉川英治 「平の将門」
...門戸のみえる第宅も...
吉川英治 「平の将門」
...組み立てられた第宅(ていたく)や人智の機構を力とし...
吉川英治 「源頼朝」
...各の第宅(ていたく)に火を放って...
吉川英治 「源頼朝」
...――いずれにお渡りあそばしますにや」ここは三位中将維盛の第宅であったが...
吉川英治 「源頼朝」
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