...しかし甚(はなは)だ笑止なことに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...今以て七転八倒の笑止な歴史を繰り返えして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...潮風に染めし顔の何処までも田舎らしきが笑止なる...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...理想を実行すると笑止な顔で笑はれた...
徳冨盧花 「水汲み」
...その時になって不意とある笑止な想念が初めて彼の頭を訪れた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いよいよ以て笑止なことだと...
中里介山 「大菩薩峠」
...口に猛々(たけだけ)しいことをいうのは笑止なことだ...
林芙美子 「平凡な女」
...笑止なばかりであった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...この条項ははなはだ傲慢笑止な法律であって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...という笑止な滑稽或は習慣があるのではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...帝笑止な鳥奴...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それがむしろ笑止なるこの国人の癖であった...
柳田国男 「雪国の春」
...奥様のお望みで?」「笑止ながら...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...笑止なことには、近づいては来ないのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...「笑止なやつらだ」悪来はふたたび曹操の駒の轡(くつわ)をとって...
吉川英治 「三国志」
...無言のうちに汝から心が離れてゆくぞ」「笑止な奴...
吉川英治 「三国志」
...笑止なばかりもろい潰滅(かいめつ)を遂げてしまった...
吉川英治 「三国志」
...「笑止なり...
吉川英治 「三国志」
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