...こんな時決して怪我をしない私は、無事に起き上ったが、二人は笑止な位、お互いを叱り合った...   
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」 
...彼等はまったく笑止なほどへいこらしてその処方薬を飲んだが...   
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」 
...潮風に染めし顔の何処までも田舎らしきが笑止なる...   
徳富盧花  「燕尾服着初の記」 
...理想を実行すると笑止な顔で笑はれた...   
徳冨盧花  「水汲み」 
...その時になって不意とある笑止な想念が初めて彼の頭を訪れた...   
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」 
...誠に笑止な話であるが...   
外村繁  「澪標」 
...驚くべき笑止な誤謬(ごびゅう)である...   
萩原朔太郎  「詩の原理」 
...口に猛々(たけだけ)しいことをいうのは笑止なことだ...   
林芙美子  「平凡な女」 
...僕にとって「個性の奪還」という言葉ほど笑止なものはない...   
原口統三  「二十歳のエチュード」 
...笑止なばかりであった...   
久生十蘭  「鈴木主水」 
...芸術の仕事をする男が男らしくないというのは全く笑止なことね...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...という笑止な滑稽或は習慣があるのではないかしら...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...永く忠勤を抽(ぬき)ん出(づ)可き御沙汰を賜はりしこそ笑止なりしか...   
夢野久作  「白くれない」 
...逃ぐるが如くマリア像の下より這ひ出でしこそ笑止なりしか...   
夢野久作  「白くれない」 
...「笑止なやつらだ」悪来はふたたび曹操の駒の轡(くつわ)をとって...   
吉川英治  「三国志」 
...無言のうちに汝から心が離れてゆくぞ」「笑止な奴...   
吉川英治  「三国志」 
...わざわざ首を授けに来おった笑止な織田侍の死顔...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...それとも、三男繁ですか」「げにも、笑止なことだ...   
吉川英治  「平の将門」 
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