...彼等はまったく笑止なほどへいこらしてその処方薬を飲んだが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...しかし甚(はなは)だ笑止なことに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...今以て七転八倒の笑止な歴史を繰り返えして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その時になって不意とある笑止な想念が初めて彼の頭を訪れた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...やがてその笑止ながら殊勝な敵愾心(てきがいしん)はもはや組長の権威をも無視するまでにたかぶつてひとりの奴は仰山に「あらあら...
中勘助 「銀の匙」
...口に猛々(たけだけ)しいことをいうのは笑止なことだ...
林芙美子 「平凡な女」
...目玉のとびでるほどMPに叱られたという笑止な事件があったが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...この条項ははなはだ傲慢笑止な法律であって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...という笑止な滑稽或は習慣があるのではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...帝笑止な鳥奴...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それがむしろ笑止なるこの国人の癖であった...
柳田国男 「雪国の春」
...奥様のお望みで?」「笑止ながら...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...逃ぐるが如くマリア像の下より這ひ出でしこそ笑止なりしか...
夢野久作 「白くれない」
...「笑止なやつらだ」悪来はふたたび曹操の駒の轡(くつわ)をとって...
吉川英治 「三国志」
...無言のうちに汝から心が離れてゆくぞ」「笑止な奴...
吉川英治 「三国志」
...人真似して軍船に乗りたる図こそ笑止なれ...
吉川英治 「三国志」
...「笑止なり...
吉川英治 「三国志」
...それとも、三男繁ですか」「げにも、笑止なことだ...
吉川英治 「平の将門」
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