...頭領をもって任ずる人々は多少笑止な立場に身を置かねばなるまい...
有島武郎 「宣言一つ」
...最も笑止なのは、場合によっては長さ三十フィートもある、竹竿の上につけた提灯を持って歩くことで、持っている人はそれを均衡させる丈に、全力を傾け尽すらしく思われた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...こんな時決して怪我をしない私は、無事に起き上ったが、二人は笑止な位、お互いを叱り合った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...しかし甚(はなは)だ笑止なことに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...笑止なる台閣(だいかく)の人よ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...理想を実行すると笑止な顔で笑はれた...
徳冨盧花 「水汲み」
...やがてその笑止ながら殊勝な敵愾心(てきがいしん)はもはや組長の権威をも無視するまでにたかぶつてひとりの奴は仰山に「あらあら...
中勘助 「銀の匙」
...僕にとって「個性の奪還」という言葉ほど笑止なものはない...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...笑止なばかりであった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...芸術の仕事をする男が男らしくないというのは全く笑止なことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...という笑止な滑稽或は習慣があるのではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの笑止なグリップス奴は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それがむしろ笑止なるこの国人の癖であった...
柳田国男 「雪国の春」
...笑止なことには、近づいては来ないのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...「笑止なやつらだ」悪来はふたたび曹操の駒の轡(くつわ)をとって...
吉川英治 「三国志」
...なんと笑止なことではないか」高順は早速...
吉川英治 「三国志」
...ここに笑止なのは密告して褒美にありつこうとした苗沢(びょうたく)という男である...
吉川英治 「三国志」
...それとも、三男繁ですか」「げにも、笑止なことだ...
吉川英治 「平の将門」
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