...此笈掛岩(おひかけいは)の氷柱(つらゝ)こそ我が国の人すら目をおどろかすなれ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それを笈に収めて輿側(かごわき)を歩かせたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...笈(おい)をおろして横になった...
田中貢太郎 「轆轤首」
...それは笈(おひ)づるを背負うた...
土田耕平 「さがしもの」
...笈埃随筆(きゅうあいずいひつ)等で散見する...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...笈川が滔々(とうとう)とその奉書の書状を読み上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...笈摺(おいずる)も古ぼけて...
二葉亭四迷 「平凡」
...斎はこれを万笈堂(まんきふだう)に獲た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(笈埃随筆...
柳田國男 「日本の伝説」
...笈川は父の代には百二十石ばかりの勘定役所出仕であった...
山本周五郎 「いさましい話」
...古びた笈摺(おいずり)の背縫(せぬい)と脇縫(わきぬい)が...
夢野久作 「笑う唖女」
...置きすててある笈(おいずる)を...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...ここという金のなる木があるのでな……まずザッとこれ程じゃ」と笈(おい)の中の包みを開いて...
吉川英治 「剣難女難」
...笈の代りに古銅づくりの一剣を負っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...背に笈(おい)を負っているので弁円の体は自由を欠いていた...
吉川英治 「親鸞」
...笈(おい)を背にして旅支度をした生信房が...
吉川英治 「親鸞」
...笈(おい)をおろした山伏がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...洛陽(らくよう)へ上って進士(しんし)の試験を受けるのを青春第一の関門とした若人たちが――笈(キフ)ヲ負ウテ郷関ヲ出ヅ――と悲歌したが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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