...孤笈飄然(こきふへうぜん)として英京に去れり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...此村持(もち)の山に笈掛岩(おひかけいは)といふ在(あり)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...笈(おい)をおろして横になった...
田中貢太郎 「轆轤首」
...君が先年笈を海外に負ひたるも何の爲であつたか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「笈摺草紙」の十二錢は自分の主觀的價格からみればおい夫(それ)と支拂つて差支へないけれども...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「笈摺草紙」を手に入れてから十年以上もたつてゐる今日に到つて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...笈(おい)を負いて上京する遊学者も...
宮崎湖処子 「空屋」
...」童子は紹介されて女のように顔をあからめ阿闍利さまの笈のかげに面(おも)ばゆく匿(かく)れるようにして...
室生犀星 「あじゃり」
...此事が霞亭十八歳の時に於てせられた証は、渉筆に自ら「予年十八遊京師」と云ひ、又嵯峨樵歌(せうか)の首に載せてある五古に韓凹巷(かんあふこう)が、「発憤年十八、何必守弓箕、負笈不辞遠、就師欲孜々」と云ふに見て知られる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...羽後仙北郡淀川村大字中淀川字殻笈沢(からおいざわ)などの例も幾分右の想像を助けるようだ...
柳田國男 「地名の研究」
...笈川は父の代には百二十石ばかりの勘定役所出仕であった...
山本周五郎 「いさましい話」
...「笈川玄一郎、今日はのがさんぞ」こう叫んだのは益山郁之助である...
山本周五郎 「いさましい話」
...言葉の如く庫裡に入りて笈(きふ)を卸し...
夢野久作 「白くれない」
...六部にしては笈(おい)を背負(しょ)っておりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...置きすててある笈(おいずる)を...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...少年から笈(きゅう)を負うて...
吉川英治 「三国志」
...背に笈(おい)を負っているので弁円の体は自由を欠いていた...
吉川英治 「親鸞」
...笈(おい)を負い...
吉川英治 「親鸞」
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