...対に照った鼈甲(べっこう)の花笄(はなこうがい)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...櫛笄(くしこうがい)だの襟留(えりどめ)だの...
徳田秋声 「爛」
...花笄などを眺めてる彼女の姿を...
豊島与志雄 「道化役」
...蒔絵(まきえ)の櫛笄(くしこうがい)だのを...
夏目漱石 「道草」
...麻布(あざぶ)笄(かうがい)町で御家人の娘お幸(かう)――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家でしたんぢや笄(かうがい)の恰好が惡いし...
長谷川時雨 「春」
...(第四十一圖(だいしじゆういちず))第四十一圖 日本石器時代裝飾品(1)(2)骨製腰飾り (3)骨製首飾り (4)(5)石製耳飾り (6)骨製飾り (7)骨製笄 (8)獣牙飾り (9)石製勾玉形 (10)土製飾り (11)貝輪また石器時代(せつきじだい)といひましても...
濱田青陵 「博物館」
...大きな櫛笄(くしこうがい)をして...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...笄(こうがい)と目貫(めぬき)が幾らかになるでしょう...
山本周五郎 「末っ子」
...笄が落ちているのにふしぎはあるまい」「なみなみの品なればふしんはござりませぬが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...麻布笄町の神道本局の桜が曇った空の下にチラリと白くなっていた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...一番おしまいに居た麻布の笄町(こうがいちょう)からこっちへ来たのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...刀の笄(こうがい)を抜いて...
吉川英治 「剣の四君子」
...笄(こうがい)を取って...
吉川英治 「剣の四君子」
...空鞘(からざや)の口から笄(こうがい)を抜いて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...マリヤの笄は代々孫兵衛の家につたえられ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その金と、男に返す笄とを、帯の間にはさんで、何かしら、無性な楽しさで、駈けてきたところを、しがらきの角で、どんと、胸をぶつけられたのであった...
吉川英治 「松のや露八」
...櫛(くし)や笄(かんざし)などを入れた物を...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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