...その人が端的にそこに現われているのがいいと思います...
上村松園 「双語」
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関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...『心経』には因縁について一言も説いてはいないが、因縁を十分に理解しないと、どうしても空はわからないのであって、端的にいえば、空と因縁とは、表裏一体の関係にあるのである...
高神覚昇 「般若心経講義」
...最も端的に表現する文学はやはり俳句にしくものはない...
寺田寅彦 「涼味数題」
...最も端的に与える事態が恰も延長である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...一体趣味というのは一般に思想が日常生活に端的に現われた断面のようなもので...
戸坂潤 「読書法」
...宇佐美家の裕福らしさを端的に物語つてをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...端的に言ふと、僕は實に牧水氏の人物が好きだつたのだ...
萩原朔太郎 「追憶」
...最も端的に発言して貰ふとしようではないか...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...修辞学は端的に表現に関係している...
三木清 「解釈学と修辞学」
...この憲法における國會の地位を端的に示してゐるものであり...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...奈良原到の異常な性格を端的に反映した好逸話でなければならぬ...
夢野久作 「近世快人伝」
...もっと端的に云えば...
夢野久作 「鼻の表現」
...時間空間の観念無視のみならず一切の形式破壊に心象の交互作用を端的に投擲することに於て...
横光利一 「新感覚論」
...より端的に世界観念へ飛躍せんとした現象の結果であり効果である...
横光利一 「新感覚論」
...端的にいえばわれわれは夢の世界では典型的『色盲』なのです――それが...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
...端的に人体を作り出している...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...アラビア哲学の創始者として端的に『哲学者』と呼ばれていたアル・キンディは...
和辻哲郎 「鎖国」
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