...端的に自然に面する者に非ざれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その自覚(さとり)の世界を最も端的に表現しておるお経ですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...端的に教えてくれる...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ヘーゲル哲学の弱点はその自然哲学に於て最も端的に暴露されている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...丁度好みや趣味が人間の思想や世界観を端的に示すように...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...つまりアメリカの生活を尖端的に純粋な形で映画が創作する...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...彼は事をなす時には端的にやっつけてしまうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、拙者は、もう少し深く突込んだ意味で、端的に、日本第一の画家を狩野永徳だと答えるのだ」「先生、そりゃ……」と口をはさんだのは小谷の主人でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...これら諸学の首都・中心地即ち人間本性そのものへ端的に進軍することである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それには畢竟三十八年幾月かの生涯を最も端的に語るべきと考へるのであるが...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...しかしまた短歌の場合ほど端的に...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...端的に申し上げればあなたに一人の女性があらはれ...
室生犀星 「はるあはれ」
...只圓翁門下の頑固な気風を端的に露出したものであったという...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...われを端的に語る星は...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...何か端的にお示しあるなら...
吉川英治 「三国志」
...こういう一世の人物や勇将を端的に土俵へあげて闘わせて観る愉快さには...
吉川英治 「新書太閤記」
...我々は端的に「人間」の心に迫って行かなくてはならぬ...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...端的に人体を作り出している...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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