...こういう連中の批評が実に端的に核心を射抜いていて驚かされることがしばしばである...
伊丹万作 「「ファン」について」
...その自覚(さとり)の世界を最も端的に表現しておるお経ですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その頃の事情を最も端的に説明している一文が...
太宰治 「帰去来」
...ファシストの文化呼ばわりは端的にいうと道徳呼ばわりだったのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そして最も端的に...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...そこで、拙者は、もう少し深く突込んだ意味で、端的に、日本第一の画家を狩野永徳だと答えるのだ」「先生、そりゃ……」と口をはさんだのは小谷の主人でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...丹道はただ神を凝らし気を聚むることを主として」最も端的に...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...端的に結果と同様の表象としてみなされている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ひとは却(かえ)って端的に自己を主張する...
三木清 「人生論ノート」
...端的に解り易く説明しているものは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...端的に国民の意志を表示することが出来て...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...それは決して現代人の精神や感覚を端的に表示し得るものでなく...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...菊池的處世法に實は端的によく出てくる...
吉川英治 「折々の記」
...何国(いずこ)の大将でも、治民には心を傾けておりますゆえ、領民が国主に服従し、国主を崇(あが)めておることは一様でありますなれど……尾張ではそこがちと違うように感じられました」「どう違う」鵜殿甚七(うどのじんしち)は、ちょっと、考えていたが、端的にそれを、云い現わせないように、「かくべつ、どうと申して、変った治策も見えませんが、とにかく領民が、信長を中心に、明日を憂いておりません...
吉川英治 「新書太閤記」
...またもっと端的に「私本太平記は史実と空想と半々ぐらいか」というのもあった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...その小伝を端的に知りたい方は林屋辰三郎氏著の「南北朝」をごらんになればよい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...前回の“木曾殿稼(かせ)ぎ”で端的にいったように...
吉川英治 「随筆 新平家」
...極めて端的にいう...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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