...端的に自然に面する者に非ざれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...豫め彼自身の燃ゆるが如き心臟によつて端的に擯斥されたものである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...如何(いか)に彼等の愛の作用(相奪う状)が端的に現われているかを...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...船員は銘々が最も端的にその生命を死の脅威から救い出そうとするだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それによって内部生命の発現を端的にしようとする人である...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...この一例は芸術の範疇によつて国際性に径庭のある事実を端的に物語つているが...
伊丹万作 「映画と民族性」
...彼らの大部分が反動的政党を支持して平然としていることによつて最も端的に表明せられている...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...彼等は端的に時代の風潮を反映する...
種田山頭火 「行乞記」
...そして最も端的に...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...何故もっと端的にその事情を打ち明けてくれなかったのか...
中里介山 「生前身後の事」
...室生君!僕をして端的に言はせれば...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...もっと端的にその真っ只中へ飛び込んで一つに相解かれたいと願う心――...
松濤明 「山想う心」
...修辞学は端的に表現に関係している...
三木清 「解釈学と修辞学」
...実にその気持端的にわかる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「向飯蠅先集如厠犬先走」これほど端的に朝鮮の生活を示した句もない...
柳宗悦 「全羅紀行」
...この憲法における國會の地位を端的に示してゐるものであり...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...端的に国民の意志を表示することが出来て...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...著者はその境位の特徴を最も端的に現わすものとして「鎖国」という言葉を選んだが...
和辻哲郎 「鎖国」
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