...途端にこちらを見返りながら...
芥川龍之介 「妙な話」
...池(いけ)の端(はた)の「バイブル」...
淡島寒月 「明治十年前後」
...広々とした端のない円の中にゐるやうなものだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...私の靴の端(さき)に微(かすか)な音をさした...
田中貢太郎 「妖影」
...いわば私の夢の一端がすでに実現されかけたように見える...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...その先端が丁度、二階の室の前に突っ立っていました...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...その杖の一端を握りしめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...道の先端まではまだだいぶあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...辛(から)くもかの地の文明の一端をかじって帰った時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...丁度甲板の中央に大きな箱のやうなものが置いてあつて其上に端艇が一つ載せてある...
長塚節 「旅の日記」
...端粛とは人間の活力の動かんとして...
夏目漱石 「草枕」
...彼は非常に目端のきく男だったので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...目下の逆説が最も極端な逆説であり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...デカルトの懷疑は一見考へられるやうに極端なものでなく...
三木清 「人生論ノート」
...端初は過去にある...
三木清 「歴史哲學」
...この両端の用語はもとは一つであった...
柳田國男 「地名の研究」
...やっと捜したような京も辰巳(たつみ)(東南)端(はず)れの月輪(つきのわ)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...愛らしい悲しみを言葉の端々(はしばし)にまで響かしている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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