...善良な端役(フイギユラント)に終始してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...天願氏は極端に憂欝そうな表情をして壁に倚(よ)りかかり...
梅崎春生 「風宴」
...しばらくすると、火星の端が、黒くふちをとったように、見えはじめた...
海野十三 「火星兵団」
...途端に――「ぶわーッ」大尉は機胴(きどう)に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...事の発端は政府が仏国に託して製造させた艦が廻送されて瀬戸内海に入りながら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...生れてはじめて本州北端...
太宰治 「津軽」
...途端ニ合図シタミタイニ手ノ痛ミガ加ワッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...先方(むかう)から發端(しか)けさせい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...私は中途半端に飲んだ時とか...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...子は半蔵門外に居を構へおのれは一番町なる父の家(いえ)に住みければ新聞社の帰途堀端を共に語りつつ歩みたる事度々なりき...
永井荷風 「書かでもの記」
...七兵衛が先刻の裸蝋燭(はだかろうそく)へ火をつけた途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...入れると事がきまれば」津田は極端な場合のほか...
夏目漱石 「明暗」
...池の端の待合の前で芸者が裾模様の春着(はるぎ)をきて羽根をついていた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私が王子を書斎に引っ張り込んだことになって」ジェシが本当のことを言ってるのは言葉の端々に見て取れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...端舟(ボート)の釣綱(つりつな)が二本...
夢野久作 「爆弾太平記」
...親類遠縁から故郷の旧知の端にいたるまで...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに立てば遠く東春日井平野(ひがしかすがいへいや)の一端を入口として...
吉川英治 「新書太閤記」
...陽はいつか山の端(は)にかくれて...
吉川英治 「親鸞」
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