...(一月二十九日)言語言語は元(もと)より多端なり...
芥川龍之介 「骨董羹」
...極端に力を入れてそれを気にしていた...
伊藤左千夫 「春の潮」
...蒲団をおさえつけるようにして両端をとめた...
海野十三 「空襲警報」
...真田久吉の印象派風の作品など当時にあっては尖端(せんたん)をゆくものであった...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...端(はた)の者にはどう云うことか窺(うかが)い知るべくもなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...暗いさびしい寒い練兵場わきの濠端(ほりばた)を抜けて中六番町(なかろくばんちょう)の住み家へ帰って行った...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...そういう「異端学者」の論文の中に...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...端っこの隅の卓で...
豊島与志雄 「擬体」
...何故もっと端的にその事情を打ち明けてくれなかったのか...
中里介山 「生前身後の事」
...少しも取付端(とっつきは)がない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...甚(はなは)だしい時は極端の苦痛に苦しめられて五分も一寸も体の動けない事がある...
正岡子規 「病牀六尺」
...端的にして正鴻な名だと思いますがいかがでしょう...
三好十郎 「恐怖の季節」
...あるいは東北地方も端々にゆくと...
柳田国男 「故郷七十年」
...裏口を流るゝ谷川へ片端(かたはし)より投込む体(てい)...
夢野久作 「白くれない」
...昭和七年の日支事変の遠因もここから端(たん)を発している部分が多い...
横光利一 「上海」
...もう殿上ノ間の端に...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が諸国の源氏や若い者の先端を切って...
吉川英治 「随筆 新平家」
...以上はわが国に禅宗を伝えた栄西の言行の一端である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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