...寒い北風の吹く中で井戸端の立木に内儀さんは後ろ手にゆはへつけられてゐました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...その一方の端(はし)にあるのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...検事の舌端はいよいよ鋭くなって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一端より他端まで漸々進化しきたった経路がほぼ明瞭に知れる...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...渋柿)*田端(たばた)の停車場から出て...
寺田寅彦 「柿の種」
...『ああ譽ある端嚴(たんごん)の女神わが屋の中にあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...途端に、たつは大きな声を発し、腕を窄(すぼ)める...
外村繁 「澪標」
...「極端な主義や政綱を丸呑みにする傾向が一般に強かった」...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...その途端だつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...画かきというよりはむしろ詩人といったほうがいいような極端な夢想家で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...東洋にもこんな異端者が居たのだと怪しむ心であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...上世物をも人をも不思議なものを片端から神としたのは万国の通義で...
南方熊楠 「十二支考」
...この大テーブルの右端にセイラーを着た女学校の生徒が二人居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私のこれをかいている机の端には...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だましてつれ出されました果ては西海の端までもつれて行きましてね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この両端の用語はもとは一つであった...
柳田國男 「地名の研究」
...平地の端へ出ると...
山本周五郎 「山彦乙女」
...小者の端に召し抱えられたことは...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??