...わが方丈の一室もようやく工を竣(お)え...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...竣工の年の九月二十日に...
谷譲次 「踊る地平線」
...二世紀前にその建物が竣工した時に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それがようやく竣成(しゅんせい)していよいよ製造を始めようとするとたんに経済界の大変動が突発してそのまま廃墟(はいきょ)になってしまった事などを知った...
寺田寅彦 「写生紀行」
...明治四十二年再遊の際わたしは疏(そ)水工事の竣成と共に河原の夕涼の恰もその前年より廢止せられた事を聞き...
永井荷風 「十年振」
...明治の初年架橋工事(かけうこうじ)の竣成(しゆんせい)と共(とも)にいづれも跡を絶ち今は只(たゞ)浮世絵によつて当時の光景を窺(うかゞ)ふばかりである...
永井荷風 「水 附渡船」
...逆賊門とテームス河とは堤防工事の竣功(しゅんこう)以来全く縁がなくなった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...カザンスキ大伽藍――アレクサンドル一世が当時の著名な建築家ウォロニヒンをして造営せしめた大伽藍(一八一一年竣工)で...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...御堂(みどう)の竣成したしらせがあったのを機に宇治の山荘へ行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何ヵ所となく竣工した...
吉川英治 「鬼」
...建築(たて)増しの竣工(でき)た祝いと...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...さながら埃及(エジプト)のピラミッドを見るような土城(どじょう)が竣工しつつある...
吉川英治 「三国志」
...それもほぼ竣工(しゅんこう)したので...
吉川英治 「私本太平記」
...夜明けまでに竣工していなければ...
吉川英治 「新書太閤記」
...眼にみえて竣工は近づく予定である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...おととしから去年にかけて竣工(できあ)がっているが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一日早く竣工(しゅんこう)して...
吉川英治 「源頼朝」
...が、次第にその御堂も荒頽して來たので、この大正六年から改築に着手し、十年十二月竣工、右の地藏尊を本尊として其處に安置する事になつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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