...名所に石の橋が竣成したのと...
泉鏡花 「怨霊借用」
...壮宏なる教会の建築竣(おえ)て成功せりと信ずる牧師...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...その竣工は永久の仕事なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...それがようやく竣成(しゅんせい)していよいよ製造を始めようとするとたんに経済界の大変動が突発してそのまま廃墟(はいきょ)になってしまった事などを知った...
寺田寅彦 「写生紀行」
...麻布の家工事竣成の暁は西洋風に生活したき計画なればなり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...近き将来に竣工すべき...
中里介山 「大菩薩峠」
...殆ど竣工(しゅんこう)の成った政務長官官邸が聳(そび)え...
中島敦 「光と風と夢」
...惜しい事に未(ま)だ竣功(しゅんこう)の期に達せんので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...五十四帖の功を竣(おわ)ったのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...竣工期限超過の日割払戻金の問題で...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...御堂(みどう)の竣成したしらせがあったのを機に宇治の山荘へ行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...而邸未竣重修之功...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...九月二十三日申刻に至つて功を竣(を)へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かくして建物が竣成(しゅんせい)し...
柳宗悦 「民藝四十年」
...同校の正門内に卒業生の寄付に係る作法実習用の茶室が竣工(しゅんこう)したため...
夢野久作 「少女地獄」
...三隈は昨年の八月に竣工して...
吉川英治 「折々の記」
...――亀山、嵐山、大堰川(おおいがわ)をとりいれて、――その中心に祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)にならった毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)の本堂をすえ、塔、楼閣、講堂、山門、七十七の寮舎、八十四間(けん)の外廊(がいろう)、鐘楼、輪蔵(りんぞう)、池泉(ちせん)、橋、そのほか、景勝の所には亭や書院を配するなど、これの竣工には、じつに六年の月日がかかった...
吉川英治 「私本太平記」
...大坂新城の竣工(しゅんこう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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