...立番の巡査の姿を認めると足早やにスタスタと通りすぎようとした...
海野十三 「人間灰」
...わずかに残ったのは立番所の箱小屋の外がわだけで中にはお巡(まわ)りさんの姿もない...
海野十三 「一坪館」
...赤い電燈の下に一人の正服巡査がぼんやりと立番をしていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...立番の巡査もいなくなって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...その頃には深夜立番(たちばん)している巡査の姿を見るようなことはなかった...
永井荷風 「枇杷の花」
...立番の巡査とはとうに馴染になっていて...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...番太の老爺(おやじ)が立番をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...門口へはずっと縄を張って巡査が立番をした...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...幾台かの自動車はそのために空(むな)しく幾日かを立番をして暮したほどである...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...鶴子の住居の玄関の前に私服が一人立番している...
久生十蘭 「魔都」
...立番の私服には眼もくれず...
久生十蘭 「魔都」
...立番(たちばん)をしている兵隊の口髭が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...市の反対側の端にいた立番の巡査までが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今日も林の立番だなす...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...雨の夜でも立番は欠かさなかったが...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...木戸の立番のほかには人影もなかった...
山本周五郎 「風流太平記」
...しばらく外で立番していた...
吉川英治 「大岡越前」
...いかさま博奕(ばくち)の立番(たちばん)までやって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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