...この立番はその日から向う一週間に亘って続けられるというのだから...
海野十三 「階段」
...立番の巡査の姿を認めると足早やにスタスタと通りすぎようとした...
海野十三 「人間灰」
...わずかに残ったのは立番所の箱小屋の外がわだけで中にはお巡(まわ)りさんの姿もない...
海野十三 「一坪館」
...左右の大道路に立番をしていた巡査が一斉にこちらを向いて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...町角や木戸口に寒い雨の降る晩数時間立番をしてみたり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...巡査は広い道路の向側に在る派出所へ連れて行き立番の巡査にわたくしを引渡したまま...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...立番の野郎までが嗤(わら)うあたしに...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...その角から河岸っぷちまで止め繩を張りめぐらして番衆が六尺棒を持って立番をしている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その外で立番をしている人の気配がする...
久生十蘭 「魔都」
...立番の私服には眼もくれず...
久生十蘭 「魔都」
...午前四時半以後は溜池署の刑事が扉の外で立番をし...
久生十蘭 「魔都」
...永々の留守ゆえ左右の立番を振り替えたのだと弁じたとある...
南方熊楠 「十二支考」
...今日も林の立番だなす...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...夜の立番もゆるめなかった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...夜の立番はやめてしまった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...其処(そこ)にはナポレオン帽を被(かぶ)つてカアキイ色の服を着けた英国の陸兵が五六人望遠鏡を手にして立番(たちばん)をして居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...博奕(わるさ)の立番をして一飯(いっぱん)を得たり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぼくはよくその仲間から立番を命じられた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??