...そんで、どうしてこの一家、立派に、ひとから嗤われねえように張って行けるんだ...
犬田卯 「米」
...維也納の市街(まち)は見違へる程立派になつた...
薄田泣菫 「茶話」
...立派に人民戦線的活動の任務を遂行することが出来る...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...立派に育て上げたのですから...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「国許へ――立派に戦ったと」その人が...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...この老人も立派に弥之助とバツを合せるだけの見識を持って居た...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...その社會的な背景を剥ぎ去つて暴力の前に曝した場合に立派に對處できさうな人は中々思ひ當らないやうだ...
中島敦 「かめれおん日記」
...鈴木の君代さんも正当の手続きを踏まないで立派に聞いて来たんですから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...短い時間に落ちなく立派にやりあげてくれるなら...
羽仁もと子 「女中訓」
...そうすれば米倉に対して立派に復讐もできるし...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...立派におとなになったので...
林不忘 「あの顔」
...家を立派にして、家族のひとたちをよろこばせて、自分の胸の中がすつとしたつて、貴方のその幸福をつくる為には、幾人かを犠牲にしてる事になるわ...
林芙美子 「浮雲」
...あの村長の面前でだつて立派に言つてのけて見せるぞ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...立派に討っているのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...その旗がこんなに立派に見えたことは嘗つてなかつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...最初立派に成功の見込があると思われた発明の無限の進歩を妨げている原因を知ることが出来る...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...何もかも見ちがえるように立派になりました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...呉の名誉も立派に立ち...
吉川英治 「三国志」
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