...立派に一人前の生活ができたうえで言うがいい...
有島武郎 「親子」
...そうして立派に改正を致したいのが念願でございます...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さて列国競争場裡に立って立派に独立して行けるように次代の国民を養成するには...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...況(いわ)んや隣り近所や東京市民や日本人民や乃至(ないし)世界全体の人の意思に背いても自分には立派に義理が立つ訳であります...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...立派に自分の分前を出す権利があるものと考える...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...この映画に取り扱われた太鼓の主題はたしかにヒロインの愛の対照のライトモチーフとしての役目を立派に果たしていると思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その時にはもう今までの子猫(こねこ)ではなくて立派に一人前の「母」になっていた...
寺田寅彦 「子猫」
...私だけには立派に学問をさせたいという腹もあったらしい...
豊島与志雄 「黒点」
...それでありながら立派に腹も切れないとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の方を表向きだけ立派にしてそれからこっちの非を攻撃(こうげき)する...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...ゆえにたとえ裏門を立派に造り得るだけの余裕ある人でも...
新渡戸稲造 「自警録」
...貴女が私の隣人のゴリオさんに如何に立派に接しておられるかを話してくれたものです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...古風で而して質素なサロンや食堂や特に献身的な慈愛を以て多くの子供等をそれぞれ皆立派に育て上げて...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...誰(たれ)の目にも立派に見えますが...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...立派に言切つて居られたと謂ふが...
柳田國男 「ひじりの家」
...みんなが立派にやってくれるものと信じている」そして...
山本周五郎 「花も刀も」
...楽屋の行儀が悪うして舞台が立派に出来ると思うか...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...近ごろのものは立派にばかりなつてゐて気品が乏しいので買ふことは止してしまつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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