...始めてお前自身に立ち帰ることが出来るだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...さて再びリッターの研究に立ち帰るのであるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...さて彼がその朝私の部屋を訪ねた所へ立ち帰ることに致しましょう...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この実在的な地盤に立ち帰る時...
戸坂潤 「科学論」
...もっともこの堺だけで御話をしてすぐ東京表(とうきょうおもて)へ立ち帰るという訳でもないので...
夏目漱石 「中味と形式」
...酒におぼれ女におぼれて立ち帰ることを知らない人々...
羽仁もと子 「おさなご」
...死人はみな自分の愛している人のところへ立ち帰るものです...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...抜足で立ち帰ると私は二つの袋を鞍の両脇にしつかりと結びつけ...
牧野信一 「変装綺譚」
...わたくしは後に至つて又此問題に立ち帰るであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...無常の風に会って又もとの水と空気にフッと立ち帰るまでのお慰みが所謂人生という奴だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...一応司祭者たる御隠家様にお礼も申さず立ち帰るやつがあるか...
吉川英治 「江戸三国志」
...いずれ一度は立ち帰るが」と...
吉川英治 「黒田如水」
...むなしく立ち帰るしかありませんでした...
吉川英治 「三国志」
...河北におわすと聞く故主玄徳のもとへ立ち帰る途中であるが」「さらば...
吉川英治 「三国志」
...はや立ち帰るぞ」――あっと...
吉川英治 「新書太閤記」
...それがしが立ち帰る折...
吉川英治 「新書太閤記」
...調べて立ち帰る」そういって...
吉川英治 「親鸞」
...急に仮病をとなえて本国へ立ち帰るのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索