...始めてお前自身に立ち帰ることが出来るだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...さて彼がその朝私の部屋を訪ねた所へ立ち帰ることに致しましょう...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...立ち帰るように申し候え」と云った...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...以前の子供は春の立ち帰るを待ち兼ねて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...一応司祭者たる御隠家様にお礼も申さず立ち帰るやつがあるか...
吉川英治 「江戸三国志」
...「何とて、この期(ご)に、意をひるがえさんや」その夜、立ち帰ると、一封の書状をしたためて、寿亭侯(じゅていこう)の印と共に、庫(くら)の内にかけておき、なお庫内いっぱいにある珠玉金銀の筥(はこ)、襴綾種々(らんりょうくさぐさ)、緞匹(だんひつ)の梱(こり)、山をなす名什宝器(めいじゅうほうき)など、すべての品々には、いちいち目録を添えてのこし、あとをかたく閉めてから、「一同、院内くまなく、大掃除をせよ」と、命じた...
吉川英治 「三国志」
...河北におわすと聞く故主玄徳のもとへ立ち帰る途中であるが」「さらば...
吉川英治 「三国志」
...あの驕慢な妄想は醒(さ)めますまい」やがて立ち帰ると...
吉川英治 「三国志」
...にわかに荊州へ立ち帰ることとなった...
吉川英治 「三国志」
...諸葛瑾が口(べんこう)に立ち帰ると間もなく...
吉川英治 「三国志」
...そして土民の代表者らが立ち帰ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...岐阜表へ立ち帰ることにいたす」「お後の儀は...
吉川英治 「新書太閤記」
...「大坂表へ立ち帰るぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...上野介は立ち帰るに相違ありません』『この機を外しては』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...主人の千坂兵部のもとへ立ち帰るだけの事...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...欺瞞(ぎまん)されて立ち帰るような吾々ではない...
吉川英治 「親鸞」
...門前に額(ぬか)ずいたまま立ち帰る者もあった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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