...完全に空気で飽和していない水をこの弾性がある流体とともにかき混ぜると空気の一部は吸収されるが大気の2つの主なガス成分である酸素と窒素は同じ割合で影響されることはない...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...東の方に現れた――黒井の窒素(ちっそ)会社の方角だ...
海野十三 「空襲警報」
...「炎症の熱は傷から強くなり窒息をひきおこし...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...こういう室に一日を過ごすのは想像しただけでも窒息しそうな気がする...
寺田寅彦 「破片」
...何もかも窒息させられてしまい...
徳永直 「冬枯れ」
...人の心を窒息せしむる社会的虚飾などを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は若い芸術家らを窒息させたかったのだと中傷した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古い樹々(きぎ)を窒息さしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其(そ)の夜(よ)から風邪(かぜ)をひいて忽(たちま)ち腸窒扶斯(ちやうチブス)になつたのだと云(い)ふ医者の説明をそのまゝ語つて...
永井荷風 「すみだ川」
...自分を窒息させようとしているのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...窒扶斯(ちふす)が...
夏目漱石 「それから」
...いわば、良心を窒息させ、時と共に人を政治機構の中のボルト・ナットにしてしまい、人間性を排除し終わらせるようなシステムが出来ているのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...反動の強権は日本における最も高い民主的文学の成果であるプロレタリア文学運動をすっかり窒息させた...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...窒息しそうになったんです...
三好十郎 「冒した者」
...その表情は息を窒(つ)めたような緊張で...
室生犀星 「三階の家」
...息がしたいのに窒息しさうになる...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...腹の上へ鷲鳥が下りた夢の跡で腸窒扶斯が発し...
森鴎外 「夢」
...今では医科大学での臨床材料として毎年一二の窒扶斯(ちぶす)患者を得(う)る事すら甚だ困難な相(さう)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索