...彼はこのアルファ線を窒素や弗素(ふっそ)やアルミニゥムなどの軽い原子に当てていろいろな実験を試みました...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...空中窒素(くうちゅうちっそ)の固定(こてい)のように...
海野十三 「地球要塞」
...今にも窒息してしまいそうな苦しみの記憶が時々彼の頭に浮んで来た...
相馬泰三 「六月」
...自然から根こぎにされ都会から窒息されかかってる...
豊島与志雄 「悪夢」
...加里と窒素が多すぎて...
豊島与志雄 「塩花」
...蓮の方が肥料の毒気に窒息させられるかも知れない...
豊島与志雄 「蓮」
...干乾び窒息して小揺ぎだにしない...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...其(そ)の夜(よ)から風邪(かぜ)をひいて忽(たちま)ち腸窒扶斯(ちやうチブス)になつたのだと云(い)ふ医者の説明をそのまゝ語つて...
永井荷風 「すみだ川」
...最初から窒息させるつもりもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...窒息(ちつそく)する様な心持がした...
夏目漱石 「それから」
...三人共窒息するか溺れるか...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...いまにも窒息せんばかり...
久生十蘭 「新西遊記」
...愈(いよい)よ腸窒扶斯に違いない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...彼らの群がってくる圧迫のために私はなかば窒息しかかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...やはり結局は同じに吹雪のやうな“Clouded swans”の羽ばたきに窒息しかかつたのである...
牧野信一 「円卓子での話」
...心のうちにまったく窒息させてしまうだけの力を感じているのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...凝乎(じっ)としては熱風で息が窒(つ)まりそうだった...
室生犀星 「野に臥す者」
...窒息(ちっそく)の境が甘い夢のようだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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