...舳(へさき)の突端に当直番(ウォッチ)が...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...高知の海岸に並行する山脈が浦戸湾(うらどわん)に中断されたその両側の突端の地とその海峡とを込めた名前である...
寺田寅彦 「怪異考」
...気高く清らかな大地の突端に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...帯広から南の方へ襟裳岬の突端に向って下っている線のことである...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...針のように細いしかし強い線で描かれた指節の突端が...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...はるかな回想の時間の突端に...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...クレーデル号が防波堤の突端へ接触し...
久生十蘭 「川波」
...鴨の首のかたちに海に突きだした尾崎の突端...
久生十蘭 「ひどい煙」
...波止場の突端にテュウトニック号というのが繋がれていた...
牧逸馬 「運命のSOS」
...佐多の岬の突端へ行ったのは大正九年の十二月三十一日であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...その突端の向いて止った方角の人に...
柳田国男 「こども風土記」
...突端に当る崖の下が...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...工場の甲板(デッキ)から突出ている船橋めいたデッキの突端に...
夢野久作 「オンチ」
...屋根の絶頂に立ち上って登って来た時と反対側の突端に来ました...
夢野久作 「少女地獄」
...――その家はブルバラネク區の突端で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...その突端を牢格子へ向って何度も打(ぶ)つけた...
吉川英治 「黒田如水」
...栓の突端に微かな傷のあるのが見本だと云う事まで取調べていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...豊後から京都へ行く途中児島半島突端の日比の港で...
和辻哲郎 「鎖国」
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