...おれの家から海岸まで直ぐなんだ」その日栄介は防波堤の突端で...
梅崎春生 「狂い凧」
...彼は屋上の突端(とっぱし)へ出て...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...九十九里浜は千葉県銚子のさきの外川の突端から南方太東岬(たいとうみさき)に至るまで...
高村光太郎 「智恵子抄」
...この山脈は津軽半島の根元(ねもと)から起つてまつすぐに北進して半島の突端の竜飛岬まで走つて海にころげ落ちる...
太宰治 「津軽」
...城砦(とりで)のごとくに張り出した突端……そこにはアカンザス模様の円柱に蔓草(つるぐさ)が一杯に纏(まつ)わり付いて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...)以布利(イブリ)バタク語で「イフル」は前同様突端でこれが津呂に近くあるのは面白い...
寺田寅彦 「土佐の地名」
...岬の突端からほんの少し離れて小さい岩の島がある...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...やや広い平面をもった鞍部(コリドール)の突端で...
久生十蘭 「地底獣国」
...船は突端に乗り上げ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...波止場の突端にテュウトニック号というのが繋がれていた...
牧逸馬 「運命のSOS」
...突端に迫つたならば...
牧野信一 「心象風景」
...船越(ふなこし)の半島の突端にも西洋人の住みしことあり...
柳田国男 「遠野物語」
...大間岬の突端に来て一つ曲がると...
柳田国男 「雪国の春」
...岬の突端に在る松林続きの岩山を除いた全部が...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...犬田博士は運転手に頼んで自動艇(モーターボート)をS岬の突端に在る...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...霙(みぞれ)の降っているその突端の岬に見える所が火燧崎だ...
横光利一 「夜の靴」
...長い顎(あぎと)の突端を抑えて...
吉川英治 「江戸三国志」
...表門へ掛けた梯子の突端(とったん)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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