...おれの家から海岸まで直ぐなんだ」その日栄介は防波堤の突端で...
梅崎春生 「狂い凧」
...九十九里浜は千葉県銚子のさきの外川の突端から南方太東岬(たいとうみさき)に至るまで...
高村光太郎 「智恵子抄」
...我々の計算ではこの速さで流されていれば約一週間くらいもすれば南米突端ホーン岬あたりを迂回してしまうであろう――と...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...この名によって多く知られているデンマアク海峡の突端(とっぱな)の町で...
谷譲次 「踊る地平線」
...上唇の突端を傷(きずつ)けて過ぎた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...室戸岬の突端に立ったのは三時頃であったろう...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...舳(へさき)の突端に当直番(ウォッチ)が...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...河口の左側突端に「唐人屋舖」があり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...若いのが指さした岬の突端あたりに...
中里介山 「大菩薩峠」
...やや広い平面をもった鞍部(コリドール)の突端で...
久生十蘭 「地底獣国」
...同じく南亜の突端ケエプ・タウンである...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...突端に当る崖の下が...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...岬の突端の岩山を越えて来たものでなければならない筈であるが...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...長い顎(あぎと)の突端を抑えて...
吉川英治 「江戸三国志」
...別府とよぶ鄙(ひな)びた港の屋根から半島形に伸びている突端の松ばかりな丘の上である...
吉川英治 「私本太平記」
...岬(みさき)の突端から前浜へかけては...
吉川英治 「私本太平記」
...突端の干潟(ひがた)へさしていそいでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...更にその突端から六七里ほどの海中に暗礁があって...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索