...」お富の返事は突慳貪(つつけんどん)だつた...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...突慳貪(つつけんどん)にかう言ひました...
芥川龍之介 「杜子春」
...そこに来て働く女中たちを一人(ひとり)一人突慳貪(つっけんどん)にきびしくたしなめた...
有島武郎 「或る女」
...口が干上(ひあが)るんだあぞ俺(おら)がのは」仁右衛門は突慳貪(つっけんどん)にこういい放った...
有島武郎 「カインの末裔」
...「どうするんだかよ」と再び彼女は突慳貪(つっけんどん)にどなった...
犬田卯 「おびとき」
...おっ母さんら――」とおせきは突慳貪(つっけんどん)に叫んで...
犬田卯 「米」
...知らないッ」と突慳貪に言つて眞白な眼をして五十嵐を睨みつける...
高濱虚子 「俳諧師」
...あいているところあるかしら」とひどく突慳貪(つっけんどん)に言い...
高見順 「如何なる星の下に」
...気にいらない客は突慳貪(つつけんどん)に追ひ立てを食はせ...
武田麟太郎 「一の酉」
...私みたいな妙ちきりんなお客に対する給仕の待遇すこぶる突慳貪(つっけんどん)を極めてまるでどこかの外交員でも戸惑いして来たかのような扱いであったから...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...突慳貪(つっけんどん)に断ってしまう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...カウンターの突慳貪な聲にも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...米友としても突慳貪(つっけんどん)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おたべよ」と突慳貪(つっけんどん)にいって...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...私にかなり突慳貪な返事をした...
堀辰雄 「旅の繪」
...「何処まで?」中から突慳貪(つっけんどん)な声がした...
堀辰雄 「菜穂子」
...私に代って突慳貪(つっけんどん)な返事をした...
堀辰雄 「幼年時代」
...やいッ歩け」と権右衛門は突慳貪(つっけんどん)に...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索