...」お富の返事は突慳貪(つつけんどん)だつた...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...突慳貪(つつけんどん)にかう言ひました...
芥川龍之介 「杜子春」
...そこに来て働く女中たちを一人(ひとり)一人突慳貪(つっけんどん)にきびしくたしなめた...
有島武郎 「或る女」
...皆んな迷惑するだ」いかにも突慳貪(つっけんどん)にその声はほざかれた...
有島武郎 「星座」
...厭(いや)!」と突慳貪(つっけんどん)なように云った...
泉鏡花 「婦系図」
...おっ母さんら――」とおせきは突慳貪(つっけんどん)に叫んで...
犬田卯 「米」
...知らないッ」と突慳貪に言つて眞白な眼をして五十嵐を睨みつける...
高濱虚子 「俳諧師」
...突慳貪(つっけんどん)な声だ...
高見順 「如何なる星の下に」
...気にいらない客は突慳貪(つつけんどん)に追ひ立てを食はせ...
武田麟太郎 「一の酉」
...私みたいな妙ちきりんなお客に対する給仕の待遇すこぶる突慳貪(つっけんどん)を極めてまるでどこかの外交員でも戸惑いして来たかのような扱いであったから...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...と突慳貪(つっけんどん)に云うンです...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...カウンターの突慳貪な聲にも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...強情な突慳貪なのと違って...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...突慳貪(つっけんどん)に言っているけれど無邪気に聞えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友としても突慳貪(つっけんどん)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...一見突慳貪にも見えるけれど...
中原中也 「萩原朔太郎評論集 無からの抗争」
...突慳貪(つっけんどん)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私に代って突慳貪(つっけんどん)な返事をした...
堀辰雄 「幼年時代」
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