...色よく黄ばんだ晩稲(おくて)に露をおんで...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...晩手(おくて)の槐蚕(やままゆ)がいつもひいやりの頸首(えりくび)の上に落ちる...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...ものおそろしい場面がおおくて...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...「隧道(トンネル)はまわりどおくて...
田中貢太郎 「瞳人語」
...其内に晩稲(おくて)も苅らねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ザクリ/\鎌の音をさして晩稲(おくて)を苅(か)って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...お萩の方は年弱の晩稻(おくて)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早稲(わせ)も晩稲(おくて)も駄目で...
林芙美子 「泣虫小僧」
...根岸田甫に晩稻(おくて)かりほす頃...
樋口一葉 「琴の音」
...これを早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)の三通りに見立てて置く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...おくには気持がよほどおくてだったのだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ちぐさはおくてのうえに...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...事情はすっかり変っていたに違いない」おくてで暢びりしていて...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「おまえはまたひどくおくてだったとみえるな」「そうですかね...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「房やんはおくてだよ」「おまえさんの敷居や風がどんなふうだったかは知らない」と房二郎は云った...
山本周五郎 「へちまの木」
...十六といってもおくてのわたくしには...
山本周五郎 「やぶからし」
...もともとおくてだったし...
山本周五郎 「やぶからし」
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