...右はアリコ(インゲン)左はポア(豌豆)何といふ勢ひであろう! 意気天を突くといふは...
石川三四郎 「土民生活」
...』と、聞えぬ程に言つて、両手を突く...
石川啄木 「天鵞絨」
...それから寄ってたかって猪の肉を突く...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかにめざすものを見かけて突く槍です...
中里介山 「大菩薩峠」
...魚を突くのは本当の気合もので...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...「橋の上で突くという術(て)もあるぜ」「これだけ血が流れたんだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐怖(きようふ)心のせゐか――雲を突くばかりの大男に見えたといふのが特色です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハッと何やら吐胸(とむね)を突くものがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鰍(かじか)や岩魚(いはな)を突くんで」「よく知つてるな」「聽いて來たばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして出帆間ぎわの致命傷を突くということが...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...裂けた切れ端でサメを突く...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...今でも松葉杖を突く身である...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...あはや槍兵の身は翅もなく脚もなく徒らに空を突く憐れな槍の先の活動を残したまゝに身動きもならぬ最後に立ち至つたかの観であつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...老爺の胸のあたりをどんと突く...
三島霜川 「解剖室」
...脚は常に地を踏まえ、腕は常に空をきり、突くも、斬るも、的をはずすことなし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...盾を突くことなどができるものではない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一寸足でも踏むか横っ腹でも突くと...
夢野久作 「鼻の表現」
...暗中匕首(あいくち)を探ぐってぐっと横腹を突くように...
横光利一 「微笑」
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