...やっと父親の立っている足許に鋤簾の先端を突き出すと...
犬田卯 「米」
...鳥渡でも頸を突き出すと直ぐ敵弾の的になってしまう...
岩野泡鳴 「戦話」
...暴(あば)れこもうとするのを突き出すのさ...
徳田秋声 「仮装人物」
...表へ突き出すかもしれない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...蒲団から突き出すと...
直木三十五 「南国太平記」
...せっかくわれわれがうまく酒を飲んでいる眼の前へ突き出すから...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり縛つて突き出すのはわけもないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこは大川へ突き出すやうに花火見物の棧敷(さじき)ができてゐて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長んがい顎を突き出すのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かすかな光線でもとらえようと思って眼を眼窩(がんか)から突き出すようにしながら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...コツク場の窓から亭主が顔を突き出すと...
牧野信一 「ゾイラス」
...懐剣をまともに突き出すようにしていた雪之丞の手先が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...見遁すわけには、断じてならぬ」「見遁さぬといって、――それじゃあ、どうなさるんで――?」「いうまでもなく、引っ捕えて、役向へ、突き出すまでだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その匕首(あいくち)を突き出す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...顋(あご)をグッと突き出すと同時に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...問注所(もんちゅうじょ)へ突き出す定めになっておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...問注所へ突き出すほどの者でもないし...
吉川英治 「新書太閤記」
...六波羅の糺明所(きゅうめいじょ)へ突き出すぞよ」四郎の袴腰(はかまごし)をつかんで...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索