...それぢやア駄目だよと云つて思ひがけぬ處に他の一怪が頭を波の上に突き出す...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...麦殻はその一端が穴の口から突き出す位までほんの少しの間をひつぱられる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...鳥渡でも頸を突き出すと直ぐ敵弾の的になってしまう...
岩野泡鳴 「戦話」
...「どうしてです?」「あんたはんの手紙に警察へ突き出すとか...
近松秋江 「霜凍る宵」
...彼を蔽ほふて圓形の盾をおの/\突き出す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...バアと狹い土間へ長んがい顎を突き出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしが默つて十手を突き出すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...突き出すようにして...
久生十蘭 「地底獣国」
...まァ一杯頂きましょう」とてれかくしに盃を突き出す...
久生十蘭 「魔都」
...かすかな光線でもとらえようと思って眼を眼窩(がんか)から突き出すようにしながら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...大佐が左手をシュッと突き出すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...一人に向かって拳(こぶし)をしゅっと突き出すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...待ち構えてゐるかのやうに窓から首を突き出す私の姿は...
牧野信一 「剥製」
...口全体をひどく突き出すと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...川股さん!出しぬけにかなり離れた所に在る寺で突き出す早鐘が響き出す...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...足元へ突き出すまで...
吉川英治 「江戸三国志」
...問注所へ突き出すほどの者でもないし...
吉川英治 「新書太閤記」
...この上はわしを突き出すとも...
吉川英治 「旗岡巡査」
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