...空山(くうざん)を想ひ...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...予等は梅花の一弁にも、鶴を想ひ、初月を想ひ、空山を想ひ、野水を想ひ、断角を想ひ、書燈を想ひ、脩竹を想ひ、清霜を想ひ、羅浮を想ひ、仙妃を想ひ、林処士の風流を想はざる能はず...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...敬君に・菜の花を水仙に活けかへて待つ敬坊をうたふ二句費ひはたして日向ぼこしてゐる酔ひしれた眼にもてふてふ・伸びはうだいの南天の実の食べられてゐる藪で赤いのは椿・かすかに山が見える春の山・寝ころべば昼月もある空山のあなたは海といふほのかふくれてゐる・花がひらいてゐて机の塵(酔後)四月三日くもり...
種田山頭火 「其中日記」
...空山(くうざん)の間に響きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...父が尺八の師であった青梅鈴法寺(れいほうじ)の高橋空山が...
中里介山 「大菩薩峠」
...高橋空山師と計(はか)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...その高橋空山という父の師なる人を探し当てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂寞(じゃくまく)たる空山(くうざん)の夕べを...
中里介山 「大菩薩峠」
...空山に款冬(ふき)の緑が点々たるところ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しきりと幹を叩いている――折り重なって空山に響く...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...武侯廟の五言絶句の中には遺廟丹青落 遺廟 丹青落ち空山草木長 空山 草木長しという句がある...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...長者雖有問役夫敢伸恨の十字だの遺廟丹青落空山草木長の一句だのを...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...春に更(ふ)けた空山一路(くうざんいちろ)の夢を破る...
夏目漱石 「草枕」
...空山(くうざん)不見人(ひとをみず)と云う詩中にあると思うと...
夏目漱石 「草枕」
......
三好達治 「間花集」
...虚空山も、戸隠山も、黒姫も、眠たげな霧につつまれている...
吉川英治 「山浦清麿」
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