...空ろな顔で突ツ立つていた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...彼は空ろな眼をギロリと動かしていうのであった...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...空ろな笑い声を立てた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...空ろな声で云った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...これが『空ろの針』なんだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...『空ろの針』と呼ばれた奇岩の内部に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ルパンの美術館と云われた」「そうだ空ろの針!……白き巨人……一方は空洞の巨岩...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...向うの大銀杏(おおいちょう)の根元の空ろの中へ這入って行くのを見た...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...空ろな日を送っていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...意識の自己確実性=良心の空ろのことだから...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...偽り多く空ろなる人を信ぜず...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...貝殻のような空ろな光りを輝かせて居ります...
野村胡堂 「死の舞踏」
...何ともつかぬ空ろな視線を漂わしていたが...
久生十蘭 「魔都」
...家中に空ろな音が響き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...たゞ爽々しい空ろな心だけが残つてゐただけです...
牧野信一 「砂浜」
...昔ギロリと睨まれたあの目とは打って変った寂しい空ろのものだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...もう光栄という空ろな希望をいだかせるたよりもなくなるだろう」ということで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...急に汐がひくように空ろになる自分の心を感じていた...
山川方夫 「その一年」
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