...水を切った手が濡(ぬ)れたまま飛魚(とびうお)が飛ぶように海の上に現われたり隠れたりします...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...図‐542図‐543私は初めて飛魚を見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その間に飛魚が何尾も群をなしてすつすつと飛ぶ...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...飛魚は船が近付いたので...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...飛魚の體は銀色に光つてまるで砥ぎ澄ましたナイフを投付けたやうに見える...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...飛魚の飛んでをる海は長い航海者には一つの樂しい觀ものである...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...飛魚の様に向うの水面へ身体を現すのが「飛込み」の骨(こつ)なんですが...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...飛魚と布張椅子(キャンヴス・チェア)と...
谷譲次 「踊る地平線」
...銀色の翅(つばさ)を閃かして飛魚の飛ぶ熱帯(ねったい)の海のサッファイヤ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...五月の飛魚と、甘藷と、甘蔗、それに林業くらゐが、この島の財政である...
林芙美子 「屋久島紀行」
...屋久島は山と娘をかゝへて重たい島素足の娘と子供は足の裏が白い柔い砂地はカンバスのやうだ遠慮がちに娘は笑ふ飛魚の頃の五月屋久島のぐるりは銀色の魚の額ぶち青い海に光る飛魚のオリンポスだ...
林芙美子 「屋久島紀行」
...」それは飛魚の肉だったのか...
久生十蘭 「海難記」
...飛魚の群がやってきて筏の下へ入りこんだ...
久生十蘭 「海難記」
...日常よく食べる魚は、飛魚である...
山之口貘 「チャンプルー」
...飛魚の刺身が好きで...
山之口貘 「チャンプルー」
...眼球や脳髄まで食べたくなるような飛魚...
山之口貘 「チャンプルー」
...「飛魚(とびうお)」という突(つき)の手に秘術があった...
山本周五郎 「風流太平記」
...飛魚という突の名手です」「こっちに構うな」と休之助が叫んだ...
山本周五郎 「風流太平記」
便利!手書き漢字入力検索