...水を切った手が濡(ぬ)れたまま飛魚(とびうお)が飛ぶように海の上に現われたり隠れたりします...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...図‐542図‐543私は初めて飛魚を見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...飛魚の飛んでをる海は長い航海者には一つの樂しい觀ものである...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...今日も焼酎一合十一銭、飛魚二尾で五銭、塩焼にしてちびり/\、それで往生安楽国!・夏めいた灯かげ月かげを掃く・障子に箒の影も更けて・わいてあふれるなかにねてゐる・生えてあやめの露けく咲いてる□・重さ、かきなやむ四人の大地魚店風景ならべられてまだ生きてゐる□・笠ぬげば松のしづくして□・しぼんだりひらいたりして壺のかきつばた・こゝろふさぐ夜ふけて電燈きえた(事実そのものをとつて)六月廿一日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...島の主要な財源は、五月の飛魚と、甘藷(かんしよ)と、甘蔗(かんしよ)と、林業である...
林芙美子 「浮雲」
...」飛魚のように、ボートのいっぱい並んでいる小屋のそばの天幕の中に、その事務所があった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...五月の飛魚と、甘藷と、甘蔗、それに林業くらゐが、この島の財政である...
林芙美子 「屋久島紀行」
...屋久島では、砂糖が主産物だが、そのほかにも、ポンカン、飛魚、牛馬、海藻類、木炭、松脂、木材、樟腦、皮革といつたものが移出される...
林芙美子 「屋久島紀行」
...これは飛魚の肉です」と笑いながらこたえた...
久生十蘭 「海難記」
...飛魚の群がやってきて筏の下へ入りこんだ...
久生十蘭 「海難記」
...飛魚の群がやってきて筏の下へ入りこんだ...
久生十蘭 「ノア」
...飛魚(とびうお)の姿さえないのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...飛魚は、輪切りにして、塩煮にするとうまい...
山之口貘 「チャンプルー」
...飛魚の塩煮が好きで...
山之口貘 「チャンプルー」
...「飛魚(とびうお)」という突(つき)の手に秘術があった...
山本周五郎 「風流太平記」
...飛魚という突の名手です」「こっちに構うな」と休之助が叫んだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...「中谷さんは石黒半兵衛という剣士を覚えていますか」「知っています」「飛魚という突の秘手で名高かったでしょう」「和幸のときも見ましたよ」「ああ...
山本周五郎 「風流太平記」
...巌流の大刀が――いや飛魚のような全姿が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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