...天井(てんじやう)は穴だらけになつてゐるが...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...こんなに穴だらけで...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...しかし、三四日するうちに、そこには何もなくなり真裸(まるはだか)な、穴だらけな、醜態(ぶざま)な土地が残された...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...この穴だらけの風呂敷を拾って家へ帰らなければならぬ...
太宰治 「春の盗賊」
...穴だらけのナプキンであわてて口のあたりを拭きながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」そして穴だらけの上衣の下から大きな鍵(かぎ)を半ば引き出しながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...屋根が穴だらけなら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...罪のないKは穴だらけというよりむしろ明け放しと評するのが適当なくらいに無用心でした...
夏目漱石 「こころ」
...節穴だらけな羽目板へ拳(こぶし)を當てゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――第一塀は穴だらけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煤けた穴だらけの障子の蔭でもめらめらと燃えた...
原民喜 「火の唇」
...何しろ月給でやってる仕事だから、穴だらけです...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...捕虫綱は穴だらけになつて納屋の中へ棄てられた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...このほど穴だらけの焼トタン一めんに貼りめぐらされてゐるが...
正岡容 「東京万花鏡」
...一丈余も伸びた日まはりの葉は裂けて穴だらけになつた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...やぶれ蒲団や穴だらけの蚊屋...
山本周五郎 「青べか物語」
...人と車馬の混雑で穴だらけになってしまった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...蟹(かに)の穴だらけな黒い河砂(かわすな)の上に顛落(てんらく)すると...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??