...東霧島山の如き平時よりも一層靜穩の状態にあるものの如し...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...若干穩和と思はれるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...穩やかな笑いをつづけながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...三潴郡とする説をも擧げたるが何れも穩當ならずといへり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...此れが檜枝岐の人のいふ黒岩ダンで私達は其の穩かな流の水の今にも盡きようとする處で中食の箸を取つた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...お前さんへ手紙でも來なかつたかい」平次は穩かに始めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女人が夜中男姿で歩くのも穩當(をんたう)とは言はれまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...餘計なことをすると却(かへ)つてためにならないぜ」「――」平次の調子はいくらか穩かになりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...穩かに話をして來たことだらうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今朝は何處も戸締りに變りは無かつた相で」「すると下手人は家の者といふことになりますね」「さういふことになるでせうか」お柳の調子は至つて穩やかですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人柄が穩(おだや)かで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四圍が平穩になればなるほど...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...最穩當な方法だと考へる...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...病室には一種不穩の徴を示して居る...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...私は穩なよろこびと...
水野仙子 「道」
...私が消えたので黒田組と國友たちの連中との間の紛爭は割に平穩になつていたが...
三好十郎 「肌の匂い」
...少しも不穩な顏をしなかつた...
室生犀星 「京洛日記」
...平穩無事な四民平等のデモクラシーを作つてゐるのであるが...
笠信太郎 「デモクラシーのいろいろ」
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