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饗庭篁村 「木曾道中記」
...穩(おほ)どかなるは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...9.英人乃至フランス人が劇場の切符賣場や電車へたかる際には概して穩かに先を競ふなどの振舞のないことを見た者の眼には...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...徳川の三百年穩和なる所の膝下で育ちましたので...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...午後(ひるすぎ)の冬の日は黄(きいろ)い色をしていかにも軟く穩かに輝いてゐる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...穩かな性質らしかつた...
長塚節 「開業醫」
...穩(おだ)やかで好(い)い御正月(おしやうぐわつ)だ」と云(い)つた...
夏目漱石 「門」
...「入らつしやいまし、毎度有難う存じます」言葉少く挨拶する樣子は、恰好の怪奇なのには似ず、不思議に穩かで、人柄なところがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と月ばかりは江戸も平穩な夜が續きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何がやられたんだ」「お咲ですよ」「えツ」「平右衞門町の小町娘をローズ物にしやがつて癪(しやく)にさはるぢやありませんか」八五郎の報告は何時になく穩かでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細工もするだらうぢやないか」平次の調子は穩かですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「眼の色變へて乘出すのは穩やかぢや無いぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「そのお妙を怨んでゐる者も少なくないやうだが」平次が穩かに訊くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...特に革に關係を有して居る譯ではないと云つてあるのは穩當で...
原勝郎 「鞦韆考」
...人間は平穩無事の中に滿足してゐるべきだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」私は穩(おだや)かに云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それを彼女は穩かに受け入れた...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...笛の音の鳴り饗くのを待つて各自宿屋から(宿屋には穩かな内湯がある)時間湯へ集る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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