...穏やかな味で臭いがない...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...穏やかな、いつもの顔に、戻っているのです...
橘外男 「仁王門」
...誠に穏やかな好人物で...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...穏やかな隠居所にぬくぬく暖まりながら...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼は穏やかな良心どころか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...審美的批判の穏やかな印象よりも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...きわめて穏やかな生活が再び彼に初まった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは穏やかならぬ同勢でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...生れ変ったように打って違った穏やかな一面であった...
夏目漱石 「明暗」
...「穏やかな人殺しというのはないだろうが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たとえば一見穏やかなタイプの戦略がある...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それにしてもこの男はなんという穏やかな眼差をしているのでしょう...
久生十蘭 「ハムレット」
...この二週間程ぶらぶらしている丈けで――精ぜい彼方此方仕事口を探しておりますが」長老の穏やかな態度には...
牧逸馬 「双面獣」
...穏やかな航海が続いた...
松本泰 「謎の街」
...用があるならあとにしてくれ」「そうはいかねえ」と次の男がひどく穏やかな声で云った...
山本周五郎 「さぶ」
...何か不自然なことを別にするようにさえ思われる穏やかな気持ちだった...
横光利一 「旅愁」
...ご心中穏やかならぬものさえあろう...
吉川英治 「私本太平記」
...なるほど穏やかな天気だ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索