...誠に穏やかな好人物で...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...穏やかな日光が広い園にいっぱいになって...
寺田寅彦 「どんぐり」
...何やら穏やかならぬ雲行きが兵馬の胸の中に起り出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次の穏やかな調子は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それにしてもこの男はなんという穏やかな眼差をしているのでしょう...
久生十蘭 「ハムレット」
...穏やかな人は穏やかな声を出す...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...単調な私との生活を穏やかな気分でして行かれるとは思えませんね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一般的で普遍的な・それに穏やかな・そして常に一様な・温かさであり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつも赤い頬ぺたに穏やかな微笑をうかべながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...よく澄んだ穏やかな眼の奥にも...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...いかにも穏やかな温かそうな笑い顔で...
山本周五郎 「菊千代抄」
...おれだ」と栄二は穏やかな声で云った...
山本周五郎 「さぶ」
...父と母との穏やかな...
山本周五郎 「寒橋」
...唇のあたりにたえず穏やかな微笑を湛えている...
山本周五郎 「新潮記」
...穏やかな声で云った...
山本周五郎 「橋の下」
...額には穏やかな皺(しわ)がよった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...乳色の霞(かすみ)の空から穏やかな川波が...
吉川英治 「江戸三国志」
...さすが穏やかならぬ風もある...
吉川英治 「新・水滸伝」
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