...中間に非常に穏やかな...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...修験者は強(し)いて穏やかな声で云いました...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...その穏やかな一望の風物は幸福な二人を見たのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...コンブフェールよりもなおいっそう穏やかなはだ合いの人物だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世に出でんとする者と世を去らんとする者とにふさわしい穏やかな楽しみであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何やら穏やかならぬ雲行きが兵馬の胸の中に起り出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...浅い川底を穏やかな白い明るさで満たしているのである...
中島敦 「悟浄出世」
...私はほどなく穏やかな眠りに落ちました...
夏目漱石 「こころ」
...「私は二十年前に暖簾(のれん)を分けて貰うはずでございましたよ」何という穏やかな調子に含ませた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんとなく穏やかならぬ人立ちの中に立っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...穏やかな気候ほど嬉しいものはないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...この章の叙述はまだ穏やかな方である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつも赤い頬(ほっ)ぺたに穏やかな微笑をうかべながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...顔には穏やかな色を湛えたまま...
山本周五郎 「落ち梅記」
...休之助はいつもの穏やかな調子で...
山本周五郎 「日本婦道記」
...穏やかな色しか見られなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そんな事柄には一向興味の動かぬらしい穏やかな顔つきで...
横光利一 「旅愁」
...穏やかな語音(ごいん)で云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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