...穏やかな味で臭いがない...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...あつしらの仲間はもうはア山から山を歩いて一生涯山ん中で暮しますだよ」宮崎はいつか高村軍曹の穏やかな言葉にそゝられて...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...実に一昨日(をとつひ)の秋風すずろに蒼古の市に吹き渡る穏やかな黄昏時(たそがれどき)であつた...
石川啄木 「葬列」
...穏やかな頑固(がんこ)な眼つきをしてる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ずるそうな穏やかな横柄さがこもってはいたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...穏やかならぬ話の様子が心配なので...
中里介山 「大菩薩峠」
...ビッドルが浦賀へやってきたがまことに穏やかな交渉振で...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...こんなに気流が穏やかなら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...○この頃は痛さで身動きも出来ず煩悶の余り精神も常に穏やかならんので...
正岡子規 「病牀苦語」
...その家庭の穏やかな雰囲気をも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...学者はだのごく穏やかなひとであった...
山本周五郎 「いさましい話」
...穏やかなまるい声であった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...まさか一と晩で話せないほどこみいっているわけでもないだろう」穏やかな調子ではあるが...
山本周五郎 「花も刀も」
...その尻さがりの穏やかな眼で微笑するくらいであるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐はそちらへ手を振り、「なんでもない、続けろ」と云い、穏やかな眼で、久馬をじっと眺めた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...S川の穏やかな溪谷には年々村落が増加した...
横光利一 「静かなる羅列」
...部落の穏やかな空気はなかなか震動しない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なるほど穏やかな天気だ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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