...近日ようやく政教の論穏やかならざるを見て...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...しかも彼らがおのずからの無知によってこれを感じることができないのなら私は彼らに穏やかな同情をそそぐことができるであろう...
海野十三 「放送された遺言」
...その穏やかな変化を指していつてるものと思つていいであらう...
鷹野つぎ 「時」
...老嫗は穏やかなゆとりのある詞(ことば)で言った...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...皆の穏やかな息遣い...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...しかし穏やかな顔で規則的に息をしているところを見ると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...彼は穏やかな良心どころか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...いつも穏やかな平和な様子で互いに何か話していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...――お染とかいう娘のことから話してみるがいい」平次は穏やかな調子で切出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安らかな、穏やかな、殆ど何の脅迫の光線も届かぬ場所に安置されてゐる僕がふとどうにもならぬ不安に駆りたたれてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...朝霧の立ち込めた穏やかな海上を大きな水禽が群れをなして水とすれすれに翔(と)んでいた光景を思い出す...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...そうやって少しでも穏やかな心持になることがあり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...家中にはいろいろと穏やかならぬ事が起こっている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...穏やかな色しか見られなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...穏やかな声で云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...穏やかな気持ちでそう訊ねても...
横光利一 「旅愁」
...摂津を通過するのを見て内心穏やかならぬものがあったことは争えない...
吉川英治 「黒田如水」
...すこぶる穏やかならぬものがあった...
吉川英治 「三国志」
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