...遂にはその活動を全く稼穡(かしょく)の事にのみ限るようになった...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...勿論其の当時にあっては予も総べての希望を諦め老親の膝下(しっか)に稼穡(かしょく)を事とする外なしと思ったが...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...稼穡(かしよく)のことにのみ没頭してゐる僧侶とは違つてゐるのに眼を留めるものなどもあつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...稼穡(かしょく)の労に任じ自から馬を牧するに至る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...百日稼穡(かしょく)の労に対しこの一日息(やす)んで君の恩沢を楽しむ...
南方熊楠 「十二支考」
...百姓稼穡(かしょく)を楽しまず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...其間に民業は次第に遊牧より稼穡に移つて...
森鴎外 「古い手帳から」
...さらに重大にしてさらに静粛なる稼穡(かしょく)の祭の予備の儀式から発達したものではないかと思う...
柳田国男 「年中行事覚書」
...稼穡播種(かしょくはしゅ)の季節方式をあきらかにするのだから応用哲学であり...
横光利一 「馬車」
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