...自由党の自由放任の資本主義経済によっては断じて打開されないと思うのであります...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...断じていかん」老人は南瓜(かぼちや)のやうな大きな禿げた頭を横にふりました...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...断じてこの際、そういうことをさせることは無謀の至りで、これは険呑(けんのん)至極と思いましたが、前にも申す如く、奥の婦人たちに向って強(た)って口を入れて我意を張り通すことも、とにかく、元、私が医師を世話した関係上、私としては言い兼ねもしたので、まず、やむをえず奥の人たちのいう通りに従いました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...われらは断じて之を詰責せざるを得ず...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...断じて帰りません...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...断じて! だけど...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...所が、悪貨は、良貨を駆逐すの原則通り、檀那はんは、だんだん伊勢の丁稚上りに圧倒され、丁稚は、ひたすらに勤倹力行して成功し、とうとう、その風が大阪中へ拡がって、こすいとか、厚釜(あつかま)しいとか、野暮とか、しみたれとか、いろいろの悪評を蒙るようになったが、これ、田舎者のせいだ、断じて、大阪人は、そうでは無いのである...
直木三十五 「大阪を歩く」
...断じて生産の形式のものではない...
中原中也 「近頃芸術の不振を論ず」
...モーツァルトの作品ほど美しいものは断じてあり得ない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...断じて」「あなたはAを捕まえるのですか」「僕としてはAを捕まえるか或は君を法廷につれ出すか...
浜尾四郎 「正義」
...断じて負けはしない...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...旅人の眼には脚下の村の存在は断じて見出せなかつた...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...自分の信ずる能楽の格だけは断じて崩すまい...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...来ぬはずは断じてない...
吉川英治 「黒田如水」
...他言は断じて致さぬ漢(おとこ)です」「困りましたな」「どうしても」「お答えのしようがありません」「ああ――」憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「三国志」
...関羽は、断じて引止めた...
吉川英治 「三国志」
...なお断じて斬らなければならぬ...
吉川英治 「三国志」
...断じてゆるさなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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