...断じて単なる嫉妬の情にあらずして...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...目的を達成するまでは断じて素志を枉(ま)げぬ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...断じて割引の出来ない値段を発表しますと...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は断じて、上品な育ちの男ではない...
太宰治 「津軽」
...断じて八が岳では...
太宰治 「八十八夜」
...めったの人には断じて見せなかった未発表の大事の詩一篇...
太宰治 「もの思う葦」
...(激して)嫌です! 断じて嫌です...
林不忘 「安重根」
...私を愚弄することは断じてなりません...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しかし自分は断じて禁ずる――(よく聞くがいい)――何一つ母に言うのを禁ずるということ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...断じて!」祖父が叙情詩熱に浮かされて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かくてどんな点でも間抜けと見えない芸術家があつたら断じて妙なことだ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...氏は断じて感傷家ではなかつた...
菱山修三 「再びこの人を見よ」
...断じて承服できないらしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...爾後如何なる機会に相遇せんも断じて酒盃を執るまじ...
牧野信一 「サフランの花」
...私は、断じて、そんな「山」などゝいふものゝ所有権に関心は持たぬのであるが、秋口から冬にかけてこの竜巻村の三方をとり囲む蜜柑山の壮麗な色彩りを見渡して野遊びの快を貪る日などに、番小屋の窓から叔父やガラドウが大きな眼を視張つて、蜜柑泥棒の監視をしてゐる姿を見ると、慌てゝ踵を回さずには居られなくなるのであつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...断じて動かないつもりですからね」甲斐は眉も動かさなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...断じて御無用です」と云いながら老ドクトルは...
夢野久作 「霊感!」
...断じて、罪せねばならぬ」彼は、三軍に令し、自ら出陣せんといって、中(ろうちゅう)にある張飛へ向けても、「変あり...
吉川英治 「三国志」
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