...断じて机に手を触れたり...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...停滞していることは断じてできない...
有島武郎 「星座」
...断じて仁者ではないことを...
石川欣一 「比島投降記」
...これは即ち亜米利加(アメリカ)合衆国は自分の勢力範囲に欧羅巴(ヨーロッパ)の干渉は断じて許さないと同時に...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...「そんな馬鹿な! 断じてそんな事はなかったのだよ...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...私を愚弄することは断じてなりません...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...断じて! だけど...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...断じて堪えられなかった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...断じてこんな状態にはして置きません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...といって、主膳には断じて、それを弾劾(だんがい)したり、諷諫(ふうかん)を試みたりする資格はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本の宗教のいずれにも信仰者とは断じて言えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...断じて詩と言うべきものではないのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そんな事は断じてなかったと何の記録にも否定されているが...
牧逸馬 「運命のSOS」
...しかし先生は闇行為を憎んで断じて闇物資を買うことをしなかった...
武者金吉 「地震なまず」
...……堰とは要するに田圃(たんぼ)へ水を引く用水堀のことで断じて「川」ではなかった...
山本周五郎 「半之助祝言」
...だが、おれはその眉唾者とも妥協(だきょう)するよ、だから、綽空も、生かしておかなければ、商売にならない」「いや、俺の立場としては、断じて、生かして置くことはゆるされない...
吉川英治 「親鸞」
...断じて、おれは否(いな)という...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...断じて言う! 郁次郎を罪人というお眼識(めがね)は違っている」「親子(しんし)の情愛(じょうあい)...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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