...スキー・マニアの種々相を書くというのだから...
石川欣一 「山を思う」
...さうした草木の生活の種々相を凝視してゐることによつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...近代恋愛の種々相(フェイゼス)と完全に一致すると言うんだから...
谷譲次 「踊る地平線」
...コノ数時間後ニ経験スルガデキルデアロウ悦楽ノ種々相ヲ豫想シタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...この『徒然草』第百九十四段の中の「嘘に対する人々の態度の種々相」とかなりまでぴったり当て嵌(は)まるのは実に面白いと思う...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...景色などというのも畢竟(ひっきょう)はこの潜在的連想の動態の種々相による分類であるに過ぎないと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...それぞれ莫大(ばくだい)な空間と時間との間に広がる無限の事象とそれにつながる人間の肉体ならびに精神の活動の種々相を極度に圧縮し...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...そのような種々相から抽象された・抽象的な多衆・多衆としての多衆...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...種々相の下に於ける多衆から抽象的なる多衆を抽象し出す企図の下に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...人生の辛労の種々相を嘗(な)め尽した...
野村胡堂 「楽聖物語」
...変化きわまりなき種々相と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...窮(きわ)め尽くせないのは人の心の種々相とその動き方の端睨(たんげい)すべからざる多様性であります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...特にまた生活の複雑した種々相を考えさせ...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...人は同時代人の種々相を感情の小さい面に反射させ易いものですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...単調のみあって、種々相がない...
柳宗悦 「工藝の道」
...かつその言伝(いいつた)えの種々相を分類してみたい...
柳田国男 「海上の道」
...人情の種々相にくわしい彼の眼から見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...当時の歌人らは自然の種々相を活発に鋭敏に感受した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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