...人類の社會生活の變遷とその種々相を...
石川三四郎 「浪」
...この三体の中(うち)には仏の種々相が含まれているからです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...偶々その人の種々相種々念に着してゐるのを証するに足りるのである...
田山録弥 「孤独と法身」
...神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...この『徒然草』第百九十四段の中の「嘘に対する人々の態度の種々相」とかなりまでぴったり当て嵌(は)まるのは実に面白いと思う...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...景色などというのも畢竟(ひっきょう)はこの潜在的連想の動態の種々相による分類であるに過ぎないと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...種々相の下に於ける多衆から抽象的なる多衆を抽象し出す企図の下に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...宗教経験の種々相に於て真に宗教的なものを見る(W・ジェームズ)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...(一九三五・一二)四 文化統制の種々相現代の日本に於ける文化統制の内で...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...(一九三五・九)一五 農村匡救の種々相東北凶作義金の応募額は可なりの嵩に及んでいるらしい...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...変化きわまりなき種々相と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...伊豆の海の種々相を描くのを...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...金に支配されて、泣く者、怒る者、命まで投げ出そうとする者、その種々相が、江戸っ子で貧乏で、三両も三千両も同じように考えている平次には腹立たしかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大に眼を開いて万般の事象特に人間界の種々相に歌材を求める時代がその内には来ようから...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...人は同時代人の種々相を感情の小さい面に反射させ易いものですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...地震に先だつ魚類の異常行動の種々相地震の起こる前に観察された魚類の異常行動の例を集めて調べて見ると...
武者金吉 「地震なまず」
...では世の種々相は...
吉川英治 「私本太平記」
...当時の歌人らは自然の種々相を活発に鋭敏に感受した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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