...」この聡明なるディレツタントは不可思議なる文明の種々相の前に...
芥川龍之介 「僻見」
...アル中種々相総論このアル中は...
石川欣一 「可愛い山」
...スキー・マニアの種々相を書くというのだから...
石川欣一 「山を思う」
...そしてライムハウスの――一くちに言えば大ろんどんの生活種々相が走り過ぎる...
谷譲次 「踊る地平線」
...偶々その人の種々相種々念に着してゐるのを証するに足りるのである...
田山録弥 「孤独と法身」
...景色などというのも畢竟(ひっきょう)はこの潜在的連想の動態の種々相による分類であるに過ぎないと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...長崎氏と種々相談の末...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...そのような種々相から抽象された・抽象的な多衆・多衆としての多衆...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...種々相の下に於ける多衆から抽象的なる多衆を抽象し出す企図の下に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...(一九三五・一二)四 文化統制の種々相現代の日本に於ける文化統制の内で...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...(一九三五・九)一五 農村匡救の種々相東北凶作義金の応募額は可なりの嵩に及んでいるらしい...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...これらの種々相から勝手な推論が許されるならば...
中谷宇吉郎 「文化史上の寺田寅彦先生」
...金に支配されて、泣く者、怒る者、命まで投げ出そうとする者、その種々相が、江戸っ子で貧乏で、三両も三千両も同じように考えている平次には腹立たしかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金に支配されて、泣く者、怒る者、命まで投げ出さうとする者、その種々相が、江戸つ子で貧乏で、三兩も三千兩も同じやうに考へてゐる平次には腹立たしかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この人を交えて種々相談のあげく...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...人は同時代人の種々相を感情の小さい面に反射させ易いものですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もしくは信仰の種々相が引合いに出されているが...
柳田國男 「地名の研究」
...武門も人間社会の外ではない種々相(しゅじゅそう)の坩堝(るつぼ)だと云い得よう...
吉川英治 「新書太閤記」
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