...」この聡明なるディレツタントは不可思議なる文明の種々相の前に...
芥川龍之介 「僻見」
...どん底に呻吟する貧苦の種々相をみつづけてきた正造は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さうした草木の生活の種々相を凝視してゐることによつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...日本の自然日本における自然界の特異性の種々相の根底には地球上における日本国の独自な位置というものが基礎的原理となって存在しそれがすべてを支配しているように思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...そのような種々相から抽象された・抽象的な多衆・多衆としての多衆...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そしてそこで種々相談をこらした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これらの種々相から勝手な推論が許されるならば...
中谷宇吉郎 「文化史上の寺田寅彦先生」
...金に支配されて、泣く者、怒る者、命まで投げ出そうとする者、その種々相が、江戸っ子で貧乏で、三両も三千両も同じように考えている平次には腹立たしかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金に支配されて、泣く者、怒る者、命まで投げ出さうとする者、その種々相が、江戸つ子で貧乏で、三兩も三千兩も同じやうに考へてゐる平次には腹立たしかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...特にまた生活の複雑した種々相を考えさせ...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...この人を交えて種々相談のあげく...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...明治開化の種々相が...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...それから発足した範囲の広い愛の種々相に対して...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...人は同時代人の種々相を感情の小さい面に反射させ易いものですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かつその言伝(いいつた)えの種々相を分類してみたい...
柳田国男 「海上の道」
...武門も人間社会の外ではない種々相(しゅじゅそう)の坩堝(るつぼ)だと云い得よう...
吉川英治 「新書太閤記」
...当時の歌人らは自然の種々相を活発に鋭敏に感受した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??