...〔評〕榎本武揚(えのもとぶやう)等五稜郭(りようかく)の兵已に敗る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...紫石稜(しせきれう)のやうな眼をした...
芥川龍之介 「酒虫」
...そこで我れ知らず言葉に稜(かど)が立ち...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...稜威の男建(をたけび)七...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...突角堡(ほ)や稜角(りょうかく)や凸(とつ)出角などをなしていたものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気骨(きこつ)稜々(りょうりょう)たる慷慨家(こうがいか)の公良孺(こうりょうじゅ)...
中島敦 「弟子」
...そつけない三稜形(りようけい)の種(たね)が膨(ふく)れつゝまだ一杯(ぱい)に白(しろ)い蕎麥畑(そばばたけ)やそれから陸稻畑(をかぼばたけ)の上(うへ)に囀(さへづ)つた...
長塚節 「土」
...それが峯を去って山稜の低所に来ると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この五竜から連なる山稜は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...翌朝私は函館学芸大学の諸君とともに五稜廓(ごりょうかく)に立っていた...
服部之総 「望郷」
...長すぎる鼻の稜(みね)を昂奮で桃色に染めながらやってきた...
久生十蘭 「だいこん」
...稀薄(きはく)な空気がみんみん鳴っていましたがそれは多分は白磁器(はくじき)の雲の向(むこ)うをさびしく渡(わた)った日輪(にちりん)がもう高原の西を劃(かぎ)る黒い尖々(とげとげ)の山稜(さんりょう)の向うに落(お)ちて薄明(はくめい)が来たためにそんなに軋(きし)んでいたのだろうとおもいます...
宮沢賢治 「インドラの網」
...稜のある石どもは...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...稜がしっかりしてゐるのに...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...また稜から霧のやうな青白い光を出す鋼玉やらでした...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...路上の雪は稜角ある氷片となりて...
森鴎外 「舞姫」
...彼はふとパリのノートル・ダムで繊細巧緻な稜線の複合した塔の姿を見たときに...
横光利一 「旅愁」
...稜線を回り込み未踏の世界を瞥見しようとした時の緊迫した期待感は到底筆舌に尽くし難く...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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