...今から四十年前に小説復刻の元祖たる南伝馬町(てんまちょう)の稗史(はいし)出版社に続いて馬琴の『俊寛僧都(しゅんかんそうず)島物語』や風来(ふうらい)の『六々部集』を覆刻したので読書界に知られた印刷所であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...曲亭馬琴その稗史に於て...
高木敏雄 「比較神話学」
...藉二体於稗史小説一...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...なにゆえ今日まで稗史(はいし)小説家の注意を惹(ひ)かなかったかを不思議に思った...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
......
春のやおぼろ 「怪談牡丹灯籠」
...魯文かだれかゞ中本式の稗史(よみほん)に縮めた『八犬伝』であつたかと思ふ...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...その後(ご)文化の初め数年に渉(わた)りては専(もっぱら)馬琴(ばきん)その他の著作家の稗史(はいし)小説類の挿絵を描き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...身に帯びるそれも極(ご)く軽い細身(ほそみ)の大小より外(ほか)には物の役に立つべき武器とては一ツもなく、日頃身に代えてもと秘蔵するのは古今の淫書(いんしょ)、稗史(はいし)、小説、過ぎし世の婦女子の玩具(がんぐ)にあらずんば傾城遊女(けいせいゆうじょ)が手道具の類(たぐい)ばかり...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...狂言稗史(はいし)の作者しばしば男女奇縁を結ぶの仲立に夕立を降らしむ...
永井荷風 「夕立」
...一部の稗史(はいし)などに伝えられて居ります...
野村胡堂 「古城の真昼」
...「今や報讐(かたきうち)の稗史(そうし)世に行われて童児これを愛す...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...このため歴史の公証より稗史の裏に隠れた事実のほうをより信用する修錬が出来ている男なので...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...あれやこれやと古代の稗史小説を引合いに出して何か暗示を見つけるか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...かへつて幼時一読せし稗史(はいし)小説の永く忘られざるにても知るべし...
正岡子規 「病牀譫語」
...クラウストンの『俗談および稗史(はいし)の移動変遷』二巻一六六頁以下に詳論あり...
南方熊楠 「十二支考」
...支那文学の影響も稗史(はいし)小説...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雖兎園稗史...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...且啻(たゞ)に兎園稗史(とゑんはいし)を排すべしとなすのみでは無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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