...労働者そのものの手に移ろうとしつつあることだ...
有島武郎 「宣言一つ」
...どこか焼けていない牛込(うしごめ)か芝の方に家を見つけて移ろうか...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...それに飛び移ろうとしたとき...
高見順 「いやな感じ」
...そこで、私自身の体験へ、移ろう……...
橘外男 「雷嫌いの話」
...しきりに私へ乗り移ろうとし初めた...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...もう子規氏の終焉の話しに移ろう...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...お寺へ引移ろうという相談になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...端にいるものは真中へ移ろうとひしめき...
久生十蘭 「ノア」
...そっちへ移ろうと思うの」石倉は怒った犬のような眼つきになった...
久生十蘭 「肌色の月」
...丸で之(これ)を棄(す)てゝ仕舞(しまっ)て英学に移ろうとすれば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...詰(つま)る処は最初私共が蘭学を棄(す)てゝ英学に移ろうとするときに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...もしこれらの花色が紫か藍でもであったら、それは移ろう色、すなわち変り易い色、褪(さ)め易い色であるから「移ろひ」がよく利く...
牧野富太郎 「植物記」
...СССРで集団農業に移ろうとした時...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...しかしいざ起(た)って行動に移ろうとすれば...
山本周五郎 「新潮記」
...屋根へ飛び移ろうとする相手の肩をつかみましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...「あちらへ移ろう」秀吉は...
吉川英治 「新書太閤記」
...林から野原へ移ろうとする処であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...艀に移ろうとして不図見ると例の老人が――彼はこの次ぎの田子港まで乗る筈で...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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