...自分は貞世のためにどこか第二流か第三流の病院に移ろう...
有島武郎 「或る女」
...町はずれにある自分たちの家を売りはらって村に移ろうと念願しながらはたさず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...(30)これから例を挙げて解釈に移ろうと思います...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...いま躍動に移ろうとして前肢に力の入った刹那...
谷譲次 「踊る地平線」
...意識形態としてのイデオロギーと文化形態としてのイデオロギーとの関係へ移ろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...しきりに私へ乗り移ろうとし初めた...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...もう子規氏の終焉の話しに移ろう...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ようやく話題の中心に移ろうとする時でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鯉がの方へ移ろうとしたのである...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分の本領へ飛び移ろう飛び移ろうとのみ思っていたのですが...
夏目漱石 「私の個人主義」
...端にいるものは真中へ移ろうとひしめき...
久生十蘭 「ノア」
...そっちへ移ろうと思うの」石倉は怒った犬のような眼つきになった...
久生十蘭 「肌色の月」
...七種についてのいろいろの前座講釈はこの処抜きにして短刀直入植物の事に移ろう...
牧野富太郎 「植物記」
...秘伝伝授の儀に移ろう」一松斎はそういって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかし誰に乗り移ろうと云うんだい」「誰って……わかり切ってるじゃありませんか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...樊口(はんこう)の望台へ移ろうとした...
吉川英治 「三国志」
...船上へ逃げ移ろうと...
吉川英治 「随筆 新平家」
...近親のもの五六名だけが駕へ移ろうと支度をしていた時である...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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