...いよいよ勇ましい出陣に移ろうというその時だった...
海野十三 「地中魔」
...町はずれにある自分たちの家を売りはらって村に移ろうと念願しながらはたさず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...部屋を移ろうともしなかった...
徳田秋声 「黴」
...ようやく話題の中心に移ろうとする時でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はこれからその第二篇に移ろうかと考えます...
夏目漱石 「私の個人主義」
...第二段の活動に移ろうとしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これから献香花(けんこうか)の式に移ろうとするとき...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そっちへ移ろうと思うの」石倉は怒った犬のような眼つきになった...
久生十蘭 「肌色の月」
...前者より理解しやすく後者より重要な別の仮説の検討へ移ろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...導火線の火が正に移ろうとする火薬も同じに変ってしまうと同じで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...丸で之(これ)を棄(す)てゝ仕舞(しまっ)て英学に移ろうとすれば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...秘伝伝授の儀に移ろう」一松斎はそういって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...怖ろしい行動に移ろうとするものに相違ない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私はここよりもそこから遠いところへ移ろうとは考えないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして移ろうていく秋草の花の哀れな野をながめていては家も忘れるばかりであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...プルタルコスに移ろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...峯の雪山の桜の咲き移ろう姿のみといわず...
柳田国男 「海上の道」
...艀に移ろうとして不図見ると例の老人が――彼はこの次ぎの田子港まで乗る筈で...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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