...十四の夏が秋に移ろうとしたころ...
有島武郎 「或る女」
...自分は貞世のためにどこか第二流か第三流の病院に移ろう...
有島武郎 「或る女」
...祖国襲撃に移ろうというその直前に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...三松氏を離れて青年組に移ろうとしない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...町はずれにある自分たちの家を売りはらって村に移ろうと念願しながらはたさず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...(30)これから例を挙げて解釈に移ろうと思います...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それに飛び移ろうとしたとき...
高見順 「いやな感じ」
...いま躍動に移ろうとして前肢に力の入った刹那...
谷譲次 「踊る地平線」
...もっと面白い話に移ろう...
戸坂潤 「社会時評」
...お寺へ引移ろうという相談になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の本領へ飛び移ろう飛び移ろうとのみ思っていたのですが...
夏目漱石 「私の個人主義」
...間もなく行動に移ろうとしたとき...
本庄陸男 「石狩川」
...七種についてのいろいろの前座講釈はこの処抜きにして短刀直入植物の事に移ろう...
牧野富太郎 「植物記」
...(七)私は一転して次の真理に移ろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...小さな家に移ろうという案は前から出ていた...
山川方夫 「愛のごとく」
...淮南から河北へ移ろうと決めた...
吉川英治 「三国志」
...近親のもの五六名だけが駕へ移ろうと支度をしていた時である...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...林から野原へ移ろうとする処であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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