...十四の夏が秋に移ろうとしたころ...
有島武郎 「或る女」
...新道徳思想に移ろうとしている時代であるから...
大隈重信 「婦人に対する実業思想の急務」
...中途は端折って直ちに結論に移ろう...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...私も近日移ろうと思っているくらいですから――どっかにいい家はないでしょうか...
谷譲次 「踊る地平線」
...意識形態としてのイデオロギーと文化形態としてのイデオロギーとの関係へ移ろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...しきりに私へ乗り移ろうとし初めた...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...下に権力が移ろうとして...
直木三十五 「南国太平記」
...それが今や更(さら)に季孫氏の臣たる陽虎という野心家の手に移ろうとしている...
中島敦 「弟子」
...端にいるものは真中へ移ろうとひしめき...
久生十蘭 「ノア」
...われわれが二度目の攻撃的攻撃に移ろうかどうかと気迷いしているうちに...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...前者より理解しやすく後者より重要な別の仮説の検討へ移ろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...導火線の火が正に移ろうとする火薬も同じに変ってしまうと同じで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...(歌) 都ぞ弥生の雲紫に花の香漂う宴の莚尽きせぬ奢に濃き紅やその春 暮れては移ろう色の(立ちどまる)春子 (他の三人に)ほらね...
三好十郎 「樹氷」
...(a)だが実例に移ろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小さな家に移ろうという案は前から出ていた...
山川方夫 「愛のごとく」
...一挙に屠(ほふ)るべく大行動に移ろうとした時である...
吉川英治 「三国志」
...「あちらへ移ろう」秀吉は...
吉川英治 「新書太閤記」
...岩井へ移ろう」岩井の館(たち)は猿島(さしま)郡だ...
吉川英治 「平の将門」
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