...維新後は本姓の服部よりは世間に通りの好(い)い淡島と改称して...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...以後数代南部信濃守と称して居る家柄であつたから...
太宰治 「津軽」
...日本的なものを検出すると称して人々のやっている処を見ると...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...お角さんは、称して、お嬢様は御信心のために醍醐へいらっしゃるのだと言う...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆえに睡眠中に起こったことを夢と称している...
新渡戸稲造 「自警録」
...尤も此連中は流石(さすが)に平生を省みて、敢て多くを望まない、責めて及第点だけは欲しいが、貰えようかと心配する、而(そう)して常は事毎に教師に抵抗して青年の意気の壮(さかん)なるに誇っていたのが、如何(どう)した機(はずみ)でか急に殊勝気(しゅしょうげ)を起し、敬礼も成る丈気を附けて丁寧にするようにして、それでも尚お危険を感ずると、運動と称して、教師の私宅へ推懸(おしか)けて行って、哀れッぽい事を言って来る...
二葉亭四迷 「平凡」
...表向きはスポーツマン以外の何者でもないと自称していた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...代紋(かへもん)と称して提灯や傘などにつける紋章に梯子の印を付け...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...今の崕上(がけうへ)の総理大臣官邸が昔は御殿と称してゐた洋館建の侯爵本邸だつたのだ...
宮地嘉六 「老残」
...作詩と称して実際生活から遊離した言葉をこねくりまわして...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...改称して二世道陸となり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...田山君のためと称して集まったことがあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...みんなが越後南州と称してゐた大村一蔵君を長岡に訪ね...
吉井勇 「青春回顧」
...天下無敵と称して世に憚(はばか)らぬほどの者...
吉川英治 「剣難女難」
...太政太師(だいじょうたいし)と称していたが...
吉川英治 「三国志」
...張允のことを尊称していることばつきから見ても...
吉川英治 「三国志」
...その病中と称していた高氏の血色よりは...
吉川英治 「私本太平記」
...俗にこの辺の土民が「御所堀内(ごしょほりうち)」と称している館(やかた)を出て...
吉川英治 「源頼朝」
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