...これを称して真面目なる信徒と申すのです...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...直治は出版業の資本金と称して...
太宰治 「斜陽」
...自から称して禄盗人といふ...
種田山頭火 「其中日記」
...そしてこの反ノルム自身が皮肉にもノルムの名を僭称しているのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...伯を称して人民の代表者と為すべからざるに似たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...園部の弟子と自称してるところを見ると...
豊島与志雄 「朝やけ」
...中には自ら文学者と称していつも小脇に数巻の雑誌数葉の新聞紙を抱えているものもある...
永井荷風 「申訳」
...生涯歎称して已(や)まなかったとのこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...自ら称して新撰隊...
中里介山 「大菩薩峠」
...大英帝国と称していた...
蜷川新 「天皇」
...大公の別な側面として下士官もどき悪行(あくぎょう)を暴発させるのは西洋文明とか称して喜んでいるものに長いこと毒されているせいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...通信が多忙であると称して...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...これに白花品と紫花品とがあって共にインゲンマメと総称している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ジャワでは虎人を苦しめぬ内は祖父(じじ)また老紳士と尊称してこれを崇(あが)める...
南方熊楠 「十二支考」
...そのこと書いた手紙はつきましたか?〔中略〕その七日の近所まわりのおかえしと称して九日の夜にはゾロゾロお寺へ詣るように(これは達ちゃんの形容)御婦人連がお嫁さん見に来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その跡の地名を金糞と称して...
柳田國男 「地名の研究」
...日本人は昔からダイダイと称して喜び正月には門口へ飾って来た...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...称して無住心剣夕雲(せきうん)流といっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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