...山を思う心に浮ぶのは、秀麗な、嶮峻な山だけで、アイスピッケルをトラーゲンしてフェースをトラヴァースする人々の姿は見えはしない...
石川欣一 「可愛い山」
...温泉岳と呼ばれる秀麗な山塊が見える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...餓鬼から白馬にいたる山々はその秀麗な姿を現わした...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...これから新らしい運命を展開しようという処で意外な魔の手は忽然(こつぜん)隕石(いんせき)の如く落下してこの秀麗なる玉人を撃砕した...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...秀麗な容貌の持主で...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...秀吉此の後室の容顔秀麗なるを知り氏郷の死後迎えて妾となさんとしたれども後室これを聴かず...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...外套(がいとう)の襟(えり)を下げて秀麗な顔を見せながら言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...秀麗な眺望が展開する筈であるが...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...安永頃の俳書『名所方角集(めいしょほうがくしゅう)』に富士眺望と題して名月や富士見ゆるかと駿河町(するがちょう)素竜半分は江戸のものなり不尽(ふじ)の雪立志(りゅうし)富士を見て忘れんとしたり大晦日(おおみそか)宝馬十余年前(ぜん)楽天居(らくてんきょ)小波山人(さざなみさんじん)の許(もと)に集まるわれら木曜会の会員に羅臥雲(らがうん)と呼ぶ眉目(びもく)秀麗なる清客(しんきゃく)があった...
永井荷風 「日和下駄」
...秀麗なる貴族的容貌とを想像する...
永井荷風 「霊廟」
...越後も國境を越えて蒲原の平野があらはれゝば同時に何處からでも屹度此の秀麗な彌彦山が目につく筈でなければならぬ...
長塚節 「彌彦山」
...その秀麗な面を挙げて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...秀麗な顔を挙げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...サツとその秀麗な顏を染めるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この皆川半之丞の秀麗な面から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眉目(びもく)秀麗な...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...本山真山の争いこれほど秀麗なる山水の間にあって...
柳田国男 「雪国の春」
...秀麗な裸形となつて現はれた…… ……そして...
吉江喬松 「山岳美觀」
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