...処々に禿山のある岬が見えますね...
大阪圭吉 「死の快走船」
...斑(まだら)な禿山の上には...
大阪圭吉 「死の快走船」
...絶えず乱伐に乱伐されて濯々たる禿山にされてしまった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...足尾付近の禿山を例にとっても同じ事がいえる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...数里の間は西も東も目に見える限りが禿山になっている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...禿山でも自分の者になると...
薄田泣菫 「茶話」
...お蔭で禿山にせられたといふ程だつたから...
薄田泣菫 「茶話」
...馬禿山には炭焼小屋が十いくつある...
太宰治 「魚服記」
...目に見へるだけ皆な禿山になつてしまつた...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...その時ちょうど森のはずれの小高い禿山(はげやま)の上にいたので...
ロオド・ダンセイニ 菊池寛訳 「兎と亀」
...コーカサスというところは禿山と森林と巨きな谿谷ばかりで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...蛇(へび)のごとく禿山(はげやま)の中腹に沿うてうねり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...草も木もない黄色の禿山(はげやま)が...
永井荷風 「放水路」
...アタリノ禿山(はげやま)ニ木ヲ植ヱ...
中里介山 「大菩薩峠」
...管弦楽では山の妖異(ようい)の夜宴を描いた「禿山(はげやま)の一夜」が面白い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...屡々とその根元で哀れな遊楽の妄想にうつゝを抜かしたと云はるゝ大唐松が独り禿山の頂きに逞ましい腕を張つて巨人の踊りを...
牧野信一 「剥製」
...土佐の山には禿山はないからである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...後ろの禿山(はげやま)を拓(ひら)いても何か出來さうぢやないか...
正宗白鳥 「入江のほとり」
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