...橋姫(はしひめ)の宮(みや)のほとりにて...
泉鏡太郎 「怪力」
...これが宇治の橋姫の古い信仰であり...
中山太郎 「屍体と民俗」
...宇治の橋姫の怪談などもこの習俗の伝説化されたものである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...某(それがし)ヴィシュヌを念ずるに一心にして妻がいかにかの一儀を勤むるも顧みず「川霧に宇治の橋姫朝な/\浮きてや空に物思ふ頃」ほかにいいのがあるんだろうと...
南方熊楠 「十二支考」
...橋姫の心を汲(く)みて高瀬さす棹(さを)の雫(しづく)に袖(そで)ぞ濡(ぬ)れぬる寂しいながめばかりをしておいでになるのでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中絶えんものならなくに橋姫の片敷く袖(そで)や夜半(よは)に濡(ぬ)らさん帰ろうとしてまた躊躇(ちゅうちょ)をあそばされた宮がこの歌をささやかれたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やや深く積もった雪が星の光にほのめいている夜であって「春の夜の闇(やみ)はあやなし梅の花色こそ見えね香(か)やはかくるる」薫(かおる)の身からこんな気が放たれるような時「衣かたしきこよひもや」(われを待つらん宇治の橋姫)と口ずさんでいるのがしめやかな世界へ人を誘う力があった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宇治の橋姫を言っているではないかと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...橋姫の一人臥(ひとりね)の袖(そで)を自分だけの思いやるものとしていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宇治の橋姫を思いやった口ずさみはお伝えにならぬのも利己的だと申さねばならない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何といっても自分の心の混乱し始めたのは宇治の橋姫のせいであると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たとえば「橋姫」のごときは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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