...板のやうな掛蒲団を袷(あはせ)の上に被(かぶ)つて禿筆(ちびふで)を噛みつゝ原稿紙に対(むか)ふ日に焼けて銅(あかゞね)色をしたる頬の痩(やつ)れて顴骨(くわんこつ)の高く現れた神経質らしい仝(おな)じ年輩(としごろ)の男を冷やかに見て...
内田魯庵 「貧書生」
...智慧(ちえ)の秘密を汝に示してその知識の相倍するを顕(あら)わし給わんことを...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...『出(で)たぞ/\』『當(あた)つたぞ/\』と山頂(さんてう)は大歡呼(だいくわんこ)である...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...祝福の御許しを給わんことを! アーメン」なにはともあれ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...男爵夫人並びにその御家族の上に限りなき加護と恩恵とを垂れたまわんことを!一九一七年三月二十四日オストリニウム市...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何も性質が合わんことはない...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...……天国にやすらわんことを...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...天主の御哀憐によりて安らかに憩わんことを アーメン...
永井隆 「長崎の鐘」
...頑固(ぐわんこ)一徹(てつ)で鳴らした六兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丸屋の主人は頑固(ぐわんこ)で一徹者(てつもの)だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殿樣か御用人樣直々の御指圖がなければ開けてならないことになつて居る」「若殿樣の御指圖があれば?」「飛んでもない」門番の老爺は頑固(ぐわんこ)らしく首を振るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頑固(ぐわんこ)らしく口を緘(とざ)すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この貝輪(かひわ)がそのまゝ腕骨(わんこつ)にはまつてゐるのをたび/\發見(はつけん)されました...
濱田青陵 「博物館」
...今も私は折ふし小川町の勧工場(くわんこうば)見物(み)に行(ゆき)まする度々(たびたび)...
樋口一葉 「十三夜」
...今(いま)も私(わたし)は折(をり)ふし小川町(をがはまち)の勸工塲(くわんこうば)見物(み)に行(ゆき)まする度々(たび/\)...
樋口一葉 「十三夜」
...それは曾(かつ)て唯(たゞ)の一度だつて其(そ)の頑固(ぐわんこ)な性情の抑制に成功したためしがなかつたからである...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...私は北に連(つ)らなる頑固(ぐわんこ)な壁(かべ)を知(し)らずしらずの間に頭の中から忘(わす)れ出した...
横光利一 「美しい家」
...歓呼(くわんこ)して一行の無事(ぶじ)を祝(しゆく)す...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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