...禅閤(ぜんこう)ととなえ...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤からすすめると...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤は興のしらけるのを懼(おそ)れるように...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤はふり向いて白い眉毛の蔭からじろりと男の顔を見...
吉川英治 「親鸞」
...「どうじゃな」父の禅閤は...
吉川英治 「親鸞」
...わけても玉日は、いちばんの末娘ではあり、他の姉はみな嫁(とつ)ぐべき所を得ているのに、この姫(むすめ)だけが、とかく幾ら縁談があっても、(まだ――)とか、(あの一族の家(とこ)では)とか、容易に嫁ぐといわないでもう世間なみからいえば、遅い婚期になっているのでもあるが、せめてこの姫(むすめ)一人だけは、老(お)いの身の側から離したくない気もするしで、盲愛といってもよいほど、父の禅閤の君は、この姫が、可憐(いじら)しくて可愛くてならないのであった...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤はおそろしかった...
吉川英治 「親鸞」
...(何としたものか)ほとほと困りぬいているらしい父の禅閤の眉はまた...
吉川英治 「親鸞」
...――光明の道、易行往生(いぎょうおうじょう)の信をもって通った道を、どうして、暗澹(あんたん)たる悲嘆の泥濘(ぬかるみ)として踏まなければならないか、禅閤は、「……死にたい、もう、人の世がいやになった」牛車(くるま)の内で、つぶやいていた...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤(ぜんこう)が」こう警固の者にささやきが伝わると...
吉川英治 「親鸞」
...衣食や――お薬や――そういうことなどもどうしておられたかと、禅閤は、もう誰もが、土足のまま勝手に踏み荒らしている禅房のうちへ、やはり常のように、沓(くつ)を脱(と)って、静かに上がった...
吉川英治 「親鸞」
...そう上人のすがたを想像していた月輪禅閤は...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤はすぐ恥じた...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤がいいかけると...
吉川英治 「親鸞」
...すっかり禅閤が諒解をとげてきてあるので...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤はふたたび吉水へ出直した...
吉川英治 「親鸞」
...上人御流罪のまえに――またこの善信が配所に下される前に――たった一目でもお目にかかってゆきたいことです」禅閤は...
吉川英治 「親鸞」
...その禅閤様(ぜんこうさま)は」万野のことばが濁ったので...
吉川英治 「親鸞」
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