...禅閤からの書面には...
吉川英治 「親鸞」
...それでもまだ禅閤は恩人に対しての誠意があらわしきれない気がするものと見えて...
吉川英治 「親鸞」
...前(さき)の摂政太政(せっしょうだいじょう)大臣であり関白の重職にまでなった禅閤兼実(かねざね)の住居(すまい)だけあって...
吉川英治 「親鸞」
...月輪禅閤は、侍臣をかえりみて、「まだ支度か...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤は興のしらけるのを懼(おそ)れるように...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤のほかは皆初めて聞いたらしく...
吉川英治 「親鸞」
...物蔭から精悍(せいかん)な眼を光らせて走って来た天城四郎が今しも邸内に入ろうとする禅閤の法衣(ほうえ)の袂(たもと)をとらえて...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤がどうしても会えないならば...
吉川英治 「親鸞」
...わけても玉日は、いちばんの末娘ではあり、他の姉はみな嫁(とつ)ぐべき所を得ているのに、この姫(むすめ)だけが、とかく幾ら縁談があっても、(まだ――)とか、(あの一族の家(とこ)では)とか、容易に嫁ぐといわないでもう世間なみからいえば、遅い婚期になっているのでもあるが、せめてこの姫(むすめ)一人だけは、老(お)いの身の側から離したくない気もするしで、盲愛といってもよいほど、父の禅閤の君は、この姫が、可憐(いじら)しくて可愛くてならないのであった...
吉川英治 「親鸞」
...また、それに対して、禅閤自身も、押しきるだけの自信がなかった...
吉川英治 「親鸞」
...秋には婚儀を挙げさせるという禅閤(ぜんこう)のうごかない意志をみては...
吉川英治 「親鸞」
...和解の途(みち)はないものだろうか」禅閤は...
吉川英治 「親鸞」
...「かの上人ならば」と、禅閤は、一縷(いちる)の望みを抱いて、今の大きな危機を、自分の信念と誠意をもって、未然に、打開できれば、それはただ吉水の門派や一箇の法然の幸いであるばかりでなく、社会不安の一掃であり、また、一般の法燈のためにもよろこぶことだと信じていた...
吉川英治 「親鸞」
...「…………」禅閤は...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤(ぜんこう)が」こう警固の者にささやきが伝わると...
吉川英治 「親鸞」
...衣食や――お薬や――そういうことなどもどうしておられたかと、禅閤は、もう誰もが、土足のまま勝手に踏み荒らしている禅房のうちへ、やはり常のように、沓(くつ)を脱(と)って、静かに上がった...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤はすぐ恥じた...
吉川英治 「親鸞」
...舅(しゅうと)の月輪禅閤(ぜんこう)のどれほどな運動があったか知れないのである...
吉川英治 「親鸞」
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