...父には神信心の念は乏しかつたと見える...
安倍能成 「初旅の残像」
...「平素(ふだん)神信心をしない罰(ばち)だよ...
薄田泣菫 「茶話」
...私だつて神信心しない事があるもんかよ...
薄田泣菫 「茶話」
...「あの女って、水神様のことだろう、今まで私の傍にな、こんな梅干爺でも平生(つねひごろ)の心がけがいいからな、神信心をして、嘘を吐(つ)かず、それでみだらな心を起さずさ、だから神様が何時(いつ)でもお姿を拝ましてくださるのだ、あのお池の中に祭ってござる水神様だ」広巳は老人の横面をくらわしてやりたいように思った...
田中貢太郎 「春心」
...神信心する者には...
田中貢太郎 「放生津物語」
...―――私はついぞ神信心をしたことなぞはなかったのですが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...神信心だのあれやこれやの呪い事だので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...併(しか)し世俗にも神信心ということをする人もあれど...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それは神信心のためというよりは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今まで神信心は勿論(もちろん)...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...精々神信心をいたして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...極悪非道の生活の中に神信心をまじえる人の態度は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...神信心の篤(あつ)い土地では...
柳田国男 「年中行事覚書」
...神信心(かみしんじん)の差等が日に増しいちじるしくなってきた...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「旦那T「神信心って奴もやって見るとまんざら悪かァ御座んせんね」と言って「急ぎやすから御免なせえ」と其の儘スタスタと去る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...神信心もまんざら悪かァ無え筈よ」と言われて三次真赤になった...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...神信心の律義者という評判に間違いないらしい」「それは毛頭間違いない...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...神信心されておられたそうな...
吉川英治 「大岡越前」
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