...音楽の品定めがそこで成立つ...
泉鏡花 「婦系図」
...てんでに品定めをするのもあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...公達だちの間には喧しく品定めされてゐるといふことが常に呉葉の耳に入つた...
田山花袋 「道綱の母」
...そんな品定めをしているうちに...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...やかましい品定めを冷淡にあしらって...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが問題の品定めでございます」投げ出された一枚の大判の紙の折本になったのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...名古屋美人の本格の品定めでございますよ」「どうぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆様が長押(なげし)へお貼りになった品定めの番附が見えないようでございますが……」なるほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしていろいろな反物を、畳の上に拡げて、品定めに、一時間も二時間も坐(すわ)り込んでいた...
中谷宇吉郎 「私の生まれた家」
...――金を費う外には能の無い造酒助には此上もない大明神ですね」八五郎の品定めは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なかなか品定めを始めることはできぬな...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...十分に品定めすることができた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...家主は顧客を品定めし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...時々客人を品定めしていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...」そして彼女は主に母親を相手にして、芝居の噂、百貨店の品定め、父親が吾家(うち)の者に対して吝嗇で悲しいといふこと(彼女等は Golden touch の夢を信じてゐたらしい...
牧野信一 「小川の流れ」
...「ほんに雨夜の品定め...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...他人の品定めをしていた数人の老婦人たちは...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...品定めの夜の話を思い出していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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