...礼盤(らいばん)を中に挟(はさ)みながら...
芥川龍之介 「邪宗門」
...グリゴリイは洗礼盤のそばで一心に祈りを捧げたけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...南方の礼盤上に坐るのである...
直木三十五 「南国太平記」
...そこで法然は礼盤(らいばん)にのぼりて啓白...
中里介山 「法然行伝」
...それを伝え聞く輩が遠近(おちこち)より熊谷の処へ何千何万という程押しかけて来たが、愈々その日になると、蓮生は未明に沐浴して、礼盤に上って、高声念仏の勢たとうるにものなく、見物の者が眼を澄まして眺めていると、暫くあって、念仏を止め眼を開いて、「さあ皆の者、今日の往生は少し延期だ、来(きた)る九月四日には必ず往生をして見せるから、その日になってやっておいで」見物の者呆(あき)れて、あざけりながら帰って行く...
中里介山 「法然行伝」
...その頃の洗礼盤は古くなって欠損したから...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...彼は最も卑しい身分の人々をしてわたしを洗礼盤上に支えしめ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その側に礼盤(らいばん)一基ずつを据える...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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