...礼を失することにはならぬ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...礼を失するも甚(はなは)だしいものと思うからである」「いや...
海野十三 「諜報中継局」
...礼を失すると同様に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私は友人に礼を失することなど忘れてしまつて...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...礼を失するやうな言葉も中にはあつたと思ふが...
田山録弥 「三月の創作」
...ただ生来の不文のために我学界に礼を失するがごとき点があるかもしれないが...
寺田寅彦 「学位について」
...名前を挙げた画家達に礼を失するような事がありはしないかと思うが...
寺田寅彦 「二科会その他」
...礼を失する外に多分あまり意味がないだろうが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...時とすると非常に礼を失することもあるけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こんなのは却て礼を失するものだ...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...さすがの我も聊(いささ)か疲労しかつはまたこの上強(し)ひんには礼を失するに至らん事を虞(おそ)れせめてわが芝居道熱心の微衷(びちゅう)をだに開陳し置かばまた何かの折宿望を達するよすがにもなるべしと長々しき論文一篇を草しそつと玄関の敷台に差置きて立ち去りぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...いささか礼を失するかもしれぬが...
永井隆 「この子を残して」
...礼を失するかの如く誤解されるかもしれない...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...――そいつあ礼を失するだろうからな...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...余りに礼儀正しくてかえって礼を失する者...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...併(しか)しおれは礼を失すると思つて彼等の職業を問ひ返すことをしなかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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