...徒(いたづ)らに材料を他に示すことを惜んで竟(つひ)にその材料を烏有(ういう)に帰せしめた学者の罪は鼓(つづみ)を鳴らして攻むべきである...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...必ず外国人に対して示す礼譲に富んだ丁寧な態度には...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ここが痛い』などと身體をひねつて苦痛の色を示す...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...ちょうどこれは敵の砲台を取るには非常な勇気と大胆とを示す兵隊が...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...極楽世界に安住する事を示すものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...口三味線で地を唄いながら型を示すのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...食人鬼にさかれた骨を暗示するような...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...そのだいたいの形や位置を示す地図ができていたそうである...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...そのくせゲラゲラと声をださないで崩れた顔を示す...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...俺の古い仲間よ! そして俺に忠勤を示すのだ!」ダニーロは手を伸ばした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...出して諸客に示す...
南方熊楠 「十二支考」
...なんらかを暗示するものだと解釈しておられるようでございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...個人生活において有能であるから公職についてもいくらか才能を示すだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...偉大な怪異の美を示す力がなくなってくるのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...疎漫(そまん)でなかったことを示す心強い例証である...
柳田國男 「地名の研究」
...種々なるところの挙動を示すが...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...無限不動の裡(うち)にその同志や乾児の総ての能力以上の価値を示す事が出来るのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...自分は当時の叙情詩の示すと同じき気品や緊張や感情のうねりを感じ得ると思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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