...当時は九州磯貝平太左衞門武連と名のっていましたが...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...神戸の中山手の磯貝(いそがい)と云う耳鼻咽喉科へ通っていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...望みを協(かな)えてくれねば重信の一子を殺害するとていい寄った浪人磯貝浪江は思いを遂げてのち正直の下僕正介を脅かして手引きをさせ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...どうかそのお父さまの仇磯貝浪江を討って下されと涙ながらに正介が説いて聞かせている...
正岡容 「我が圓朝研究」
...併(しか)し磯貝なんぞは患者を選んで取るといふぢやあないか...
森鴎外 「魔睡」
...「君は磯貝と交際してゐるか...
森鴎外 「魔睡」
...妻はこれ迄(まで)園遊会や何ぞで磯貝に引き合はせて置いたのであるから...
森鴎外 「魔睡」
...磯貝さんは、なに、格別な病気ではありませんが、一寸(ちよつと)直りにくいのです、薬は薬でお用(もちゐ)になるが宜(よろ)しいが、マツサアジユをなさらねばいけないから、お母様にも申して置きました、マツサアジユと申すとおつくうなやうですが、つひかういふ風にと仰やつて、いきなりわたくしの手を攫(つか)まへて、肩の処から下へすうとおさすりなさるのでございます...
森鴎外 「魔睡」
...それから細君が磯貝の目を見まいと思つても...
森鴎外 「魔睡」
...細君にこの後磯貝に逢はないやうにしろと云つた時の事を思ひ出した...
森鴎外 「魔睡」
...この後細君を磯貝に逢はせてはならないと思つたのである...
森鴎外 「魔睡」
...演じたのは磯貝次郎左衛門...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「磯貝(いそがい)なにがし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...滿鮮武道視察といふ名目の下に、武徳會の内藤、磯貝範士たちが、大正十四年頃、西久保副會長を先頭に大勢で遊歴しながら、實戰武道の研究をしたことなども、現代武者修業ともいふべき一つの例であらう...
吉川英治 「折々の記」
...『おお!』『殿ッ』わらわらっと、その中へ、駈けこむがはやいか、磯貝十郎左も、建部喜六も、片岡源五右衛門も、がばっと、俯つ伏したきり、地へ食い入るような嗚咽(おえつ)をしていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――『どうじゃ、磯貝殿、寝所は?』大石主税が、彼へ云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...何ぞ御用ですか』磯貝十郎左衛門は答えながら前へすすんで来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...参りました」「磯貝...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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