...Fr Sich の鏡をキラキラと磨くと云ふことでもなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...常に我等の内面的知覺を磨くことを心掛けなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...女の膚身(はだみ)を湯で磨く……気取ったのは鶯(うぐいす)のふんが入る...
泉鏡花 「絵本の春」
...この次は褒められようという気になって芸を磨く...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...残んの芸を磨くのも...
武田麟太郎 「落語家たち」
...生地を磨く、磨いて磨いて、底光りするまで磨く、――さういふ俳句を私は作りたい...
種田山頭火 「其中日記」
...芸を磨くことが出来ると思ひます...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...朝起きると長靴を磨く...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...刷毛の影にて馬車の影を磨く御者の影を)だ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...黄苑は、たかくさきほこり、せむのうの花朱を流す、たをりの草に朗かに、白銅磨く湖の水...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...大変信用が違います」「寒月君が珠を磨くよりも楽な信用でいい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...兵士は受刑者のシャツで機械を磨くことにかかりきりになっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...あなたがあなたの肺臟や他の發聲器官(はつせいきくわん)を磨くやうに望むぞよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...毎朝歯を磨くにも多量の塩を用ゐ厠(かわや)用の紙さへも少からず費すが如き有様なりしかば誰も元義の寄食し居るを好まざりきといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...料理人の方はこれも腕を磨くために自ら奮って当日の料理方を無報酬で引受けようという者もあるし...
村井弦斎 「食道楽」
...意識して体を磨くようになっているきのうきょうに比べて見れば...
森鴎外 「雁」
...十七号の清掃と機関を磨くことに費やされるようであった...
山本周五郎 「青べか物語」
...貴公のただひとつの道ではあるまいか」「武士を磨く...
吉川英治 「松のや露八」
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