...磨くのを忘れた鏡のやうに...
芥川龍之介 「芋粥」
...鏡を磨くことにのみ專心するとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...恰(あたか)も軽石に踵(かかと)の垢(あか)を磨く時の如き異様の音す...
石川啄木 「閑天地」
...客観写生の技を磨くことはやがてその作者そのものを充分に描き得ることになるのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...芸を磨くことが出来ると思ひます...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...そればかり考へてゐるから肝心の芸を磨くよりも金を拵へる方に努力をして了ふ人が多い様に見受けられます...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...他の一法(はふ)は研ぎ磨く法(はふ)なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...歯を磨くことは滅落の淵に臨むことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分としてはこうして武を磨くことが本望だが...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野村吉哉 「鉄のシャフト」
...行者が六根の清浄を得るやうに私は自己を磨くのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...料理人の方はこれも腕を磨くために自ら奮って当日の料理方を無報酬で引受けようという者もあるし...
村井弦斎 「食道楽」
...日本婦人は外からばかり磨く...
村井弦斎 「食道楽」
...技を磨くことに念を凝らすひとが稀になった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...機械を磨く金剛砂が湿気のために...
横光利一 「上海」
...総督の靴を磨く仕事一つにも真心の光をみせていた武松であった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ロウソクの蝋をこすりつけて磨くと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...僕たちは世間的な一切のものを顧ずに自分と仲間を磨くことをのみ追求した...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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