...実(げ)に見渡す限り磊々(らいらい)塁々たる石塊の山野のみで...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...山肌はどこも崩れ落ちそうで磊々たる岩石の堆積だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...是より峯脈をつたうて女體山に至る迄、八九町の間、巨巖磊々として、一々其名あり...
大町桂月 「春の筑波山」
...たるひとは古言にもいふ)本堂に積(つもり)たる雪の片屋根磊々(ぐら/\)となだれおち...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...夏目金之助高浜清様○明治四十一年六月三十日(葉書)今日の北湖(ほくこ)先生磊々(らいらい)として東西南北を圧倒致し候には驚入(おどろきいり)候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...北朗君、武二君と同道して銀座へ、磊々子、一石路夢道を訪ねる...
種田山頭火 「旅日記」
...武二君と共に迎へられて磊々子居へ...
種田山頭火 「旅日記」
...磊々子夫妻の温情は身にしみて有難かつた...
種田山頭火 「旅日記」
...磊々(らい/\)たる岩石の多き...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...そして一面薄をもつて被はれた山膚の處々に凄じい焦黒色をした太古の火山岩が磊々として轉がつてゐて...
近松秋江 「箱根の山々」
...大きな火山岩の磊々(ごろごろ)した防火地帯へ来ると...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...その文や磊々(らいらい)...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...はたその文章の磊々なるによるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...磊々落々(らいらいらくらく)は政治家の徳義なりとて...
福沢諭吉 「日本男子論」
...磊々(らいらい)たる大岩石の堆積...
細井吉造 「二つの松川」
...磊々落々(らい/\らく/\)...
山路愛山 「英雄論」
...二の池の岸を繞(めぐ)って磊々(らいらい)たる小石の中を下って行くので...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...二の池の岸を繞つて磊々たる小石の中を下つに行くので...
吉江喬松 「山岳美觀」
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