...我等は自己の内面に確かさの自信を缺き...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それは熟練した体操家のような速さと確かさだと私には思われた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...意識の主観的な心組みの確かさ如何によるわけである...
戸坂潤 「科学論」
...僕自身の実感という確かさがある...
豊島与志雄 「好意」
...しかもその把握の確かさと...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...三造の考えは再び「存在の不確かさ」に戻って行く...
中島敦 「狼疾記」
...このようにして最大の混乱および不確かさが医療に導入され...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...僕の瞳の確かさは...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...われわれの主人公に、生きた人間の不合理、不確かさ、複雜さを與へること、と同時にわれわれ民族の天性に從つて、構成し、秩序づけること...
堀辰雄 「小説のことなど」
...即ち、一方では論理的な、理智的な小説を書きたいといふ欲求、また一方では、不合理、不確かさ、複雜さをもつた生きた人物を描かうといふ欲求、――われわれはその二つの欲求の戰場であるがいい...
堀辰雄 「小説のことなど」
...希望はつねに人生というものほどの確かさは持っている...
三木清 「人生論ノート」
...それも一言でずばりとその本質を云い当てる確かさは...
三木清 「西田先生のことども」
...デカルトは驚くべき確かさをもつてこの段階を辿つてゐる...
三木清 「認識論」
...そこには常に安らかさと確かさとがあるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...確かさや強さが一段と加わってくる...
柳宗悦 「陸中雑記」
...我々が踏む山の頂は大地の動じなき確かさを見する...
吉江喬松 「山岳美觀」
...またその思想に従って行為する上に頑固な固意地な確かさがある...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...あのような肉づけの微妙さと確かさ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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