...僕は曲りなりにも「確かさ」の感じに到達する事が出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ちょうどそれと同じ軽(かろ)やかさと確かさとがありました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...彼は屈強なフォームの確かさと優美さとを以て動いて行くのであった...
石川欣一 「山を思う」
...僕には君の友情の確かさがわかる...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...どこに隠れてゐたかと思はれるやうな「力」と「確かさ」とが強く出てゐました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...それは熟練した体操家のような速さと確かさだと私には思われた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...だれがお前さんの邪魔をするのかい?」「君じゃあないことだけは確かさ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...僕自身の実感という確かさがある...
豊島与志雄 「好意」
...運命の不確かさについて...
中島敦 「狼疾記」
...下手人は犬でない事も確かさ」万七はそう言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...われわれの主人公に、生きた人間の不合理、不確かさ、複雜さを與へること、と同時にわれわれ民族の天性に從つて、構成し、秩序づけること...
堀辰雄 「小説のことなど」
...しかもそれらの天才において何が永遠なるもので何が一時的なるものであるかを本能的な確かさをもって感ずることができ...
三木清 「語られざる哲学」
...希望はつねに人生というものほどの確かさは持っている...
三木清 「人生論ノート」
...デカルトは驚くべき確かさをもつてこの段階を辿つてゐる...
三木清 「認識論」
...何につけても具体的な確かさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鏃の深さと狙いの確かさは二人の精神的に重畳(ちょうじょう)されたものが...
室生犀星 「姫たちばな」
...誰も見ないし見たことのないといふ現實の確かさは決して證明することの出來ないものであつた...
室生犀星 「帆の世界」
...あの仏頭はその写実の確かさにおいて強く我々の心を捕えるものであるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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