...僕は曲りなりにも「確かさ」の感じに到達する事が出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ちょうどそれと同じ軽(かろ)やかさと確かさとがありました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...確かさうやつたなあ...
薄田泣菫 「茶話」
...肉眼で眺め得る確かさで信じられる筈だ...
田中英光 「さようなら」
...(科学を信ずれば世界が平和な共産主義聯邦になる必然性があるのと同じ確かさで...
田中英光 「さようなら」
...彼らには自分の欲することを欲するというだけの確かさもない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかもその把握の確かさと...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...狙(ねら)ひの確かさから見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...即ち、一方では論理的な、理智的な小説を書きたいといふ欲求、また一方では、不合理、不確かさ、複雜さをもつた生きた人物を描かうといふ欲求、――われわれはその二つの欲求の戰場であるがいい...
堀辰雄 「小説のことなど」
...慎重な確かさで調べてみて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...希望はつねに人生というものほどの確かさは持っている...
三木清 「人生論ノート」
...デカルトは驚くべき確かさをもつてこの段階を辿つてゐる...
三木清 「認識論」
...鏃の深さと狙いの確かさは二人の精神的に重畳(ちょうじょう)されたものが...
室生犀星 「姫たちばな」
...より確かさがあることに何の不思議もないわけです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そこには常に安らかさと確かさとがあるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...日本絵の具でなければ現わせない一種の確かさをもって描かれていた...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...あの仏頭はその写実の確かさにおいて強く我々の心を捕えるものであるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...やはり天平建築らしい確かさだと思う...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??