...その頃はハムの城砦(じょうさい)に囚われておったのだ...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...禿げちょろの黒の服を着けた男が真先駆けに砦の裂目を攀じ登って...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...この二つの砦(とりで)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ドーモンの塁砦を東北に見はるかす高地の上に素晴らしく大きな蒲鉾型の納骨堂が横たわり...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...砦が立っている岩山ちかくまで来た時...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...肥後上益城(かみましき)郡甲佐(こうさ)郷の内に堅志田(かたした)のカタビラは城砦の地で...
柳田國男 「地名の研究」
...砦山の登りにかかるところで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...岩焦けていのちを奪ふ砦かな夕空の下をアデン出帆...
横光利一 「欧洲紀行」
...髻山(たぶさやま)の砦(とりで)があった...
吉川英治 「上杉謙信」
...砦(とりで)は降る落葉の下に余煙も消えて...
吉川英治 「私本太平記」
...砦(とりで)の灯(ひ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...床几(しょうぎ)を、展望のよい、頃合な所に置かせて、そこから味方の善照寺の砦、中島の砦、鷲津、丸根の塁(るい)などを、地形的に頻りと按(あん)じ顔に、「とんと頑強に見ゆるが、大高城の近況はどうじゃの」「……はッ」水野、山口、柘植(つげ)の諸将は、さてはやはりそれがお気懸りで――と、信長の性急な日頃の気もちと思い合わせ、何かしら、鎧(よろい)の下に、汗をおぼえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...丸根の砦(とりで)を墜(おと)したあの手際(てぎわ)もよかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかに砦造(とりでづく)りでも...
吉川英治 「新書太閤記」
...砦(とりで)の設営箇所は...
吉川英治 「新書太閤記」
...右がわの山の砦(とりで)の一軍...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やがて狭山の砦を辞した...
吉川英治 「平の将門」
...砦の石垣は、かつて他国の軍に占領されて、ひどく壊(こわ)されたまま荒れているが、一部を修復して、今ではこの地方を支配する大久保長安の役宅か住居になっている模様である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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