...又其北岸城砦(じやうさい)の上一葉の地図を前にひらいて世界の色の看(み)す/\東方の桜光に染まり行くを諦視し...
石川啄木 「閑天地」
...値うちの高い城砦はけっして蹂躙されてはならないくせに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...(幌別本町生れ、知里イシュレ翁談)この附近にも、コタンカカムィがヨモギの串で鯨を焼いたら串が折れて尻餅をついた跡だという大きな窪み(22)やその折れた焼串(23)だという海中の岩や、砦や、幣場や祭場だったらしい広場(24)や、フンペサパ(25)と称する鯨祭に関係のあるらしい岬などが存在する...
知里真志保 「あの世の入口」
...禿げちょろの黒の服を着けた男が真先駆けに砦の裂目を攀じ登って...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
......
仲村渠 「沈め」
...ドーモンの塁砦を東北に見はるかす高地の上に素晴らしく大きな蒲鉾型の納骨堂が横たわり...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...ただ其骸(から)はネサの砦に横わって...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...昔し其國王と二弟がスクタリ砦を立てた時晝間仕上げた工事を夜分鬼が壞して已まず...
南方熊楠 「人柱の話」
...第十五章 みだりに一つの砦(とりで)を固守する者は罰せられる(a)勇気にも他の諸々(もろもろ)の徳と同じくその限度がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「兵法上とうてい守り切れない一つの砦を頑固にまもる者は罰すべきで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここは酒あり米ありの城砦だ...
横光利一 「夜の靴」
...ここの一砦(いっさい)は...
吉川英治 「私本太平記」
...その他数ヵ所の敵の砦(とりで)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...三十余ヵ所の砦(とりで)にわかれて翻(ひるがえ)っていたものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...当然今日まで血みどろになって築いてきた信念の砦(とりで)があった...
吉川英治 「親鸞」
...敵の捨て去った砦(とりで)の一ヵ所にまとまった...
吉川英治 「源頼朝」
...古い砦(とりで)の奥の林を抜け...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今井兼平(かねひら)の砦(とりで)の址(あと)があるところから「兼平(かねひら)せんべい」を軒並み売っていたため...
吉川英治 「宮本武蔵」
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