...大正六年に京都行啓の砌(みぎり)...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...此の書は安積源太夫が若年の砌(みぎり)京都に滞在したことがあって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...かの砌(みぎり)それがし書残し候通り絶えて異変なかりしかば老臣共漸(ようや)く疑ひを晴らしたりと覚え候だが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...異国船来着の砌(みぎ)りは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...壮年の砌(みぎり)諸国遊歴いたし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その砌(きざはし)に背中の物をおろした...
永井荷風 「買出し」
...衞侯亡命の砌、及ばず乍ら御援け申した所、歸國後一向に御挨拶が無い...
中島敦 「盈虚」
...のみならずその砌(みぎ)りは浮世の風中(かざなか)にふわついておらなかったに相違ないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...明の蔡羽が鞦韆怨に丹楯朱干傍花砌とうたひ...
原勝郎 「鞦韆考」
...吉原開基の砌(みぎり)より寛永年中まで...
穂積陳重 「法窓夜話」
...彼の朝鮮征伐の砌(みぎり)これは名産の薬用人参で候(そろ)と朝鮮人に騙されそれを真に受けてこれこそ貴い朝鮮人参だと信じて携え帰ったものらしい...
牧野富太郎 「植物記」
...去年の暮春赴いた折も今年の早夏杖曳いた砌りも...
正岡容 「下谷練塀小路」
...偶々席上にて旧著『円朝』へ題句を求められた砌りには...
正岡容 「寄席風流」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...砌接山崖苔色多」の一聯がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...寄飛卿(ひけいによす)※砌乱蛩鳴(かいぜいらんきようなき)...
森鴎外 「魚玄機」
...長途のおつかれもある砌(みぎ)り...
吉川英治 「大谷刑部」
...この辺を御巡視の砌(みぎ)り...
吉川英治 「新書太閤記」
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