...大正六年に京都行啓の砌(みぎり)...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...君が安眠の砌(には)を駭かせ參らせん事...
高山樗牛 「瀧口入道」
...秀次高野山で生害の砌(みぎり)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...かの砌(みぎり)それがし書残し候通り絶えて異変なかりしかば老臣共漸(ようや)く疑ひを晴らしたりと覚え候だが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...かの砌(みぎり)は女の身として酒興に乗じ便なきことをし侍りぬ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...壮年の砌(みぎり)諸国遊歴いたし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「わしは――追つけ、斉興公が御帰国になろうから、その砌に、吉利、平、将曹、豊後などを、邸ぐるみ、大砲にてぶっ壊すのがよいとおもう――」近藤隆左衛門は、こう云って、懐から一通の書面を取出した...
直木三十五 「南国太平記」
...その果合の砌(みぎり)...
直木三十五 「南国太平記」
...お代官が検分の砌(みぎ)り...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしその時その砌(みぎ)りの長蔵観と比較して見るとだいぶ違ってるようだ...
夏目漱石 「坑夫」
...先年水谷八重子拙作「久米八桜」劇化の砌りも東劇休憩室に飾られた九女八参考資料の中には...
正岡容 「巣鴨菊」
...私は幼少の砌り芝庚申堂前に知合の家があつてそこへ伴つて行かれるたび...
正岡容 「山の手歳事記」
...お城修理の砌(みぎり)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...然し古今圖書集成同卷に花史、宋元嘉六年、賈道子行二荊上一、見二芙蓉方發一、取遷レ家、聞二花有一レ聲、尋得二舍利一、白如二眞珠一、焔照二梁棟一、とあるは、咲く時で無て、咲た後に聲を出したので、それが舍利感得の予告とは甚だ怪しく、更に怪しきは、杜陽雜編より引た一話で、云く、元載造二輝堂於私弟一、輝之前有レ池、悉以二文石一砌、其岸中有二碧芙蓉一、香潔、(蓮花の事)偉二於常者一、載因二暇日一、憑レ欄以觀、忽聞二歌聲一、響若二十四五子唱一焉、其曲則玉樹後庭花也、載驚異、莫レ知二所在一、及二審聽一レ之、乃芙蓉中也、俯而視レ之、聞二喘息之音一、載惡レ之既甚、遂剖二其花一、一無レ所レ見、即祕レ之、不レ令二人説一、及二載受一レ戮、而逸奴爲二平盧軍卒一故得二其實一と...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...就庭砌団雪塑一箇布袋和尚...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...寛永九年御国替(くにがえ)の砌(みぎり)には...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...この辺を御巡視の砌(みぎ)り...
吉川英治 「新書太閤記」
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