...暫くしてマリーは同じ教室に出入りしていた若い物理学者ピエール・キュリーと知合い...
石原純 「キュリー夫人」
...(一)犯人と被害者とは知合いの間柄である...
海野十三 「探偵小説と犯罪事件」
...知合(しりあひ)の男に二頭立の馬車を周旋して呉れるものがあつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...私とふとした事から知合いになり...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...この鐘が崎の山添の野をわけて次郎右衛門のほのかな知合いの家をたずね...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私は津軽のあちこちの知合ひの家を訪れたが...
太宰治 「津軽」
...知合の書生などには酒を飲ましてゐるらしいなと思つた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...新郎(しんろう)とは昨今の知合で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そればかりか蓮の縁かなにかでこの家内のさとの者はみんな知合ひだつた...
中勘助 「府中のけやき」
...知合いの甘酒屋にはいってゆくと...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...千葉の知合いへやって二十歳までは育てましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その上地本問屋の知合ひがあるとかで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな處で女の知合はないので...
濱田耕作 「埃及雜記」
...知合いになった巡礼たちにたずねてみると...
久生十蘭 「新西遊記」
...知合ひの医者がやつて来て...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...またふとした機会から彼と知合になり...
牧野信一 「鬼涙村」
...自分の村の知合の農家を借りてゐたが...
牧野信一 「痴日」
...この人は伊能先生なども知合(しりあい)なりき...
柳田国男 「遠野物語」
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